ネイティブプログラム:高速動作の鍵
- ネイティブプログラムとはコンピュータは、人間が日常的に使う言葉とは全く異なる言語で動いています。 このコンピュータ専用の言葉は「機械語」と呼ばれ、数字の羅列によって構成されています。 人間にはこの数字の羅列を理解することは困難ですが、コンピュータはこの機械語しか理解できません。そこで登場するのが「プログラム」です。プログラムは、人間がコンピュータに実行させたい処理を、コンピュータにも理解できる言葉で記述した指示書のようなものです。そして、このプログラムの中でも、機械語を使って直接記述されたものを「ネイティブプログラム」と呼びます。ネイティブプログラムは、コンピュータが直接理解できる機械語で書かれているため、他のプログラムに比べて実行速度が非常に速いというメリットがあります。 例えば、処理に時間のかかる複雑な計算や、大量のデータを扱うシステムなどでは、この処理速度の速さが大きな強みとなります。しかし、ネイティブプログラムの開発には、機械語に関する専門的な知識が必要となり、習得が容易ではありません。 また、 機械語はコンピュータの種類によって異なるため、特定の種類のコンピュータでしか動作しないプログラムになってしまうという側面もあります。このように、ネイティブプログラムはメリットとデメリットを併せ持つため、開発する際には、これらの点を考慮する必要があります。