揮発メモリー:コンピュータの短期記憶
- 揮発メモリーとは
コンピューターは、様々な情報を処理することで私たちの生活を支えています。こうした処理を行うためには、情報を一時的に記憶しておく場所が必要です。その役割を担うのが「メモリー」と呼ばれる部品です。メモリーには、大きく分けて「揮発メモリー」と「不揮発メモリー」の二種類があります。
揮発メモリーとは、電気が供給されている間のみ情報を保持できるメモリーのことです。例えば、パソコンの電源を切ると、揮発メモリーに保存されていた情報は消えてしまいます。
私たちにとって身近な揮発メモリーの例としては、パソコンの「メインメモリー」があります。メインメモリーは、CPUが処理するプログラムやデータを一時的に保存する場所として機能します。CPUは、メインメモリーに対して高速にデータの読み書きを行うことができるため、処理を効率的に進めることができます。
一方、スマートフォンやUSBメモリーなどに使用されているフラッシュメモリーは、不揮発メモリーに分類されます。不揮発メモリーは、電気が供給されていなくても情報を保持できるという特徴があります。そのため、電源を切ってもデータが消えることはありません。
このように、揮発メモリーと不揮発メモリーは、それぞれ異なる特徴を持つため、コンピューターの様々な場面で使い分けられています。