揮発性メモリー:電源OFFですべて消える?
- 揮発性メモリーとは?コンピューターは様々な情報を処理しながら動作していますが、その処理を行うために情報を一時的に記憶しておく場所が必要です。その一つが「揮発性メモリー」と呼ばれるもので、電源が入っている間だけデータを記憶しておくことができます。 例えば、インターネットを閲覧しているとき、表示されているウェブページの情報や、入力途中の文章などは、この揮発性メモリーに一時的に保存されています。しかし、揮発性メモリーの大きな特徴として、電源を切ってしまうと記憶していたデータが全て消えてしまうという点が挙げられます。 パソコン作業中に突然電源が落ちてしまい、保存していなかったデータが失われてしまうという経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか。これはまさに、揮発性メモリーに保存されていたデータが、電源断絶によって消えてしまったために起こる現象です。揮発性メモリーは、読み書きの速度が速いという利点があるため、コンピューターが処理中のデータを一時的に保存しておく場所として最適です。 反対に、電源を切ってもデータを保持しておきたい場合には、ハードディスクやSSDといった記憶装置にデータを保存する必要があります。これらの記憶装置は「不揮発性メモリー」と呼ばれ、電源を切ってもデータが消えないという特性を持っています。このように、揮発性メモリーと不揮発性メモリーは、それぞれ異なる特徴を持つため、コンピューターの中で役割を分担しながら動作しています。