数値表現

プログラミング

コンピューターと数値表現:浮動小数点数とは?

コンピューターの世界では、あらゆる情報は0と1の組み合わせで表現されます。これは、画像や音声はもちろんのこと、数値データでも変わりません。コンピューターが数値を扱うためには、0と1のデジタル信号に変換する必要があります。この変換方法の一つに、浮動小数点数と呼ばれる方式があります。 浮動小数点数は、小数点の位置を固定せず、柔軟に表現できることから、広範囲の値を扱うことができます。これは、私たちが普段使用している科学記数法とよく似ています。例えば、123,000,000という大きな数を1.23 x 10の8乗と表すように、浮動小数点数も数値を仮数部と指数部で表現します。 仮数部は数値の精度を表し、指数部は小数点の位置、つまり数値の大きさ order を表します。この表現方法によって、非常に小さな値から非常に大きな値まで、コンピューターで効率的に扱うことが可能になります。 しかし、浮動小数点数には、表現できる桁数に限りがあるため、完全に正確な値を表現できない場合があります。そのため、プログラムによっては計算結果にわずかな誤差が生じることがあります。この点は、プログラムを作成する際に注意が必要です。
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固定小数点数:コンピューターにおける数値表現

- 固定小数点数とはコンピューターの世界では、数値は様々な形で表現されます。その中でも、「固定小数点数」は、小数点の位置をあらかじめ決めてしまうことで、限られた桁数でも効率的に数値を扱う方法です。例えば、「123.45」という数値を考えてみましょう。この数値を固定小数点数として扱う場合、「整数部分を3桁、小数部分を2桁」のように、桁数をあらかじめ決めてしまいます。このルールに従うと、「123.45」は「123」と「45」という2つの部分に分けて管理されます。固定小数点数の最大のメリットは、計算処理の速さです。コンピューター内部では、小数点の位置をいちいち計算するよりも、決まった位置で処理する方が効率的だからです。しかし、メリットだけではありません。固定小数点数では、表現できる数値の範囲が限られてしまうというデメリットも存在します。例えば、整数部分を3桁と決めた場合、1000以上の整数を扱うことはできません。このように、固定小数点数にはメリットとデメリットの両方があります。そのため、状況に応じて、他の数値表現方法と比較しながら、適切な方法を選択する必要があります。
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固定小数点:コンピュータにおける数の表現方法

- はじめにと題して コンピュータの世界では、数値はなくてはならない存在です。数値は様々な情報を表すために用いられますが、その表現方法は一つではありません。コンピュータ内部では、数値は「0」と「1」の組み合わせで表現されており、この表現方法の違いによって、整数型や浮動小数点型といったデータ型に分類されます。 整数型は、その名の通り整数を表すのに適したデータ型です。例えば、プログラムの中で人数や個数など、端数のない値を扱う場合には整数型が選ばれます。一方、浮動小数点型は、実数を表すのに適したデータ型です。気温や身長、円周率など、小数点以下の値を含む値を扱う場合には、浮動小数点型が用いられます。 これらの代表的なデータ型に加えて、特定の用途で利点を持つのが固定小数点型です。固定小数点型は、整数型と浮動小数点型の中間的な存在といえます。固定小数点型は、小数点の位置を固定して数値を表現します。このため、浮動小数点型のように計算のたびに小数点の位置を調整する必要がなくなり、処理の高速化が期待できます。 本稿では、この固定小数点型について、その特徴やメリット、デメリット、具体的な用途などを詳しく解説していきます。固定小数点型は、近年注目を集めている組み込みシステムや、処理速度が求められるゲーム開発など、様々な分野で活躍が期待されています。