文書整形

プログラミング

PDL:ページを記述する特別な言語

- PDLとは何かPDLは、「ページ記述言語」と呼ばれるものの略称です。この言語は、コンピューター上で文章を作成する際に、その見た目を細かく指示するために使用されます。私たちが普段使う文書作成ソフトは、画面に表示されたものをそのまま印刷することを目的としていますが、PDLは違います。PDLは、プリンターなどの出力装置に対して、ページの構成要素をどのように配置するか、文字の種類や大きさ、図形の描き方などを具体的に指示します。例えば、文章の特定部分を強調したい場合、普段使っている文書作成ソフトでは、文字を太字にしたり、色を変えたりしますよね。しかしPDLでは、「この場所からこの場所までの文字は、この種類の書体で、この大きさで、この太さで表示しなさい」といったように、より具体的な指示を出します。このように、PDLは、出力装置に対して「どのように」ページを構成するかを伝えるための言語なのです。私たちが普段目にする印刷物や電子文書の多くは、実はこのPDLによって支えられています。美しくレイアウトされた雑誌や、見やすい資料なども、PDLによってその見た目が緻密に制御されているのです。