日本語処理

プログラミング

知ってた?MS漢字コードの話

- MS漢字コードって? パソコンやスマホで私たちが普段目にしている文字は、実は画面の裏側で数字の羅列に変換されて処理されています。この変換の仕方を決めているのが文字コードと呼ばれるもので、MS漢字コードもその一つです。 MS漢字コードは、マイクロソフト社が開発したWindowsというOSで主に使用されてきた文字コードです。そのため、Windowsパソコンで作成した文書やウェブサイトを他のOSで開くと、文字化けを起こしてしまうことがありました。 実は、このMS漢字コードとしばしば同じ意味で呼ばれるのが、シフトJISコードです。シフトJISコードは、1980年代に日本で開発された文字コードで、パソコン通信が普及するにつれて広く使われるようになりました。Windowsも日本語版Windows 3.1からこのシフトJISコードを採用したため、MS漢字コードとシフトJISコードは、ほぼ同じものを指すようになったのです。 しかし、厳密に言うと、MS漢字コードとシフトJISコードは完全に同じものではありません。MS漢字コードは、シフトJISコードを基にしながらも、マイクロソフト社が独自に拡張を加えた部分も含まれています。 現在では、Unicodeと呼ばれる、世界中の文字を統一的に扱うことができる文字コードが普及しつつあります。しかし、過去の文書やシステムとの互換性を保つために、MS漢字コードやシフトJISコードは、今もなお重要な役割を担っています。
プログラミング

Shift_JIS: 日本の文字を扱うための文字コード

- Shift_JISとは? Shift_JISは、日本で開発された文字コードの一つで、パソコンや携帯電話など、様々な機器で日本語を表示するために長く使われてきました。そもそも、文字コードとは、コンピューターが文字を理解し、処理するために、それぞれの文字に特定の番号を割り当てた規則のことです。 日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字など、非常に多くの文字を含んでいます。そのため、これらの膨大な文字をコンピューターで扱うには、専用の文字コードが必要となりました。Shift_JISは、この問題を解決するために作られ、日本語の文字を効率的に表現することを可能にしました。 Shift_JISは、特にWindowsパソコンで広く採用され、日本語版Windowsの初期設定の文字コードとして長年使われてきました。そのため、ウェブサイトや文書ファイルなど、様々な場面でShift_JISが使われており、私たちが日本語をコンピューター上で利用する上で、なくてはならない存在でした。 しかし、近年では、世界共通の文字コードであるUnicodeが普及し、Shift_JISは徐々にその役割を終えつつあります。Unicodeは、世界中のあらゆる文字を網羅することを目指した文字コードであり、日本語だけでなく、様々な言語を同じように扱うことができます。
プログラミング

JISコード:日本の文字を表現する技術

- 日本語をコンピューターで扱うための約束JISコードとは私たちが普段何気なく使っているパソコンやスマートフォン。これらの電子機器で日本語が正しく表示されるのは、実は「JISコード」のおかげです。 JISコードとは、簡単に言うと、日本語の文字をコンピューターが理解できるようにするための変換表のようなものです。コンピューターは、本来、0と1の数字しか理解できません。そこで、日本語の文字一つ一つに固有の番号を割り当てることで、コンピューターでも日本語を扱えるようにしたのがJISコードです。 この規格は、工業製品の品質や性能などを統一するための基準を定めている「日本工業規格(JIS)」によって制定されています。JISコードは、ひらがなやカタカナはもちろん、アルファベットや数字、記号、さらには、膨大な数の漢字にも対応しています。 JISコードのおかげで、私たちは日本語で文書作成をしたり、ウェブサイトを閲覧したり、メールを送受信したりすることができるのです。 JISコードは、コンピューター内部で日本語を処理するために欠かせない、いわば日本語を話すための共通言語と言えるでしょう。
ソフトウェア

DOS/V機:日本語対応パソコンの誕生

- DOS/V機とは1990年代初頭、それまでの日本のパソコン業界に革命を起こすように登場したのがDOS/V機です。従来のパソコンは、日本語を扱うために高価な専用機が必要で、一般の人々にとって非常に高価なものでした。しかし、DOS/V機の登場によって、日本語を使うための敷居は大きく下がりました。DOS/V機は、アメリカのマイクロソフト社が開発したMS-DOSという汎用的なオペレーティングシステムを採用し、そこに日本語表示機能を追加することで、低価格ながらも日本語を扱うことを可能にしました。これは、従来の日本語パソコンとは全く異なるアプローチでした。従来のパソコンは、ハードウェアとソフトウェアが密接に結びついていましたが、DOS/V機は、汎用的なハードウェアとソフトウェアを組み合わせることで、低価格化を実現したのです。このDOS/V機の登場は、日本のパソコン市場に大きな変化をもたらしました。多くのメーカーがDOS/V機に参入し、競争が激化した結果、パソコンの価格は急速に低下しました。そして、パソコンは、一部の専門家のためのものから、一般の人々にとって身近なものへと変わっていったのです。 DOS/V機の登場は、日本のパソコン普及の大きな転換点と言えるでしょう。
プログラミング

EUC-JP: 日本語を扱う文字コード

- EUC-JPとは EUC-JPとは、コンピュータ上で日本語を扱うための文字コードの一種です。 コンピュータは、文字を数字の列で処理します。この数字と文字の対応を定めたものを文字コードと呼びます。日本語には、ひらがな、カタカナ、漢字など、数多くの文字が存在するため、これらの文字をコンピュータで処理するためには、適切な文字コードを用いる必要があります。 EUC-JPは、Unix系システムにおいて、日本語を含む多様な言語を扱うために考案された、EUC(Extended Unix Code)という文字コード体系に基づいています。EUCは、ASCIIコードと呼ばれる、アルファベットや記号を表現するための文字コードを拡張し、1バイトでは表現できない文字を2バイト以上で表現できるようにしたものです。 EUC-JPは、このEUCの規格に基づき、日本語を表現するために策定されました。具体的には、JIS規格で定められた文字集合を元に、1バイト文字と2バイト文字を組み合わせることで、日本語の文字を表現します。 EUC-JPは、かつて、日本語対応のUnix系システムにおいて広く利用されていました。現在では、Unicodeと呼ばれる、より多くの文字を包含する文字コードが普及していますが、過去のシステムとの互換性を保つために、EUC-JPは現在でも重要な文字コードの一つです。
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知っておきたいJISコード!ISO-2022-JPとは?

コンピューター上で日本語を扱うには、文字に番号を割り当てる文字コードという仕組みが必要です。この文字コードには様々な種類が存在しますが、日本では日本工業規格(JIS)で定められたJISコードが広く使われています。 JISコードは、歴史的な経緯から様々なものが存在します。その中で、インターネット初期のメールやウェブページで特に活躍したのがISO-2022-JPです。これは、ASCIIコードと呼ばれる半角英数字の文字コードと組み合わせて日本語を表示するという仕組みを持っていました。 具体的には、ASCIIコードと日本語文字の切り替えを制御コードと呼ばれる特別な記号で行い、表示する文字を切り替えていました。しかし、この制御コードが、環境によっては文字化けの原因となることもありました。 現在では、Unicodeと呼ばれる世界中の文字を収録した文字コードが普及し、ISO-2022-JPはあまり使われなくなりました。しかし、過去に作成された文書やデータの中には、ISO-2022-JPで記述されたものが残っている可能性もあり、その仕組みを理解しておくことは依然として重要です。
その他

ANK文字とは?― 過去の遺物?

コンピュータの世界は、私たちに便利な生活を提供してくれる一方で、時折、見慣れない言葉や記号に遭遇することがあります。このような専門用語に出会うと、つい身構えてしまいがちですが、実は私たちの生活に深く関わっているものも少なくありません。 例えば、「ANK文字」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、実は私たちにとって決して無関係な存在ではありません。むしろ、現代のコンピュータ技術の礎を築いた重要な要素の一つと言えるでしょう。 「ANK文字」とは、アメリカ規格協会(ANSI)によって規格化された文字コードの一つで、コンピュータが登場した初期の段階で広く利用されていました。 現代では、より多くの文字を表現できるUnicodeが主流となっていますが、かつてはコンピュータで日本語を扱う際に、「ANK文字」が重要な役割を担っていました。例えば、当時のパソコン通信やゲームなどでは、この「ANK文字」を使って文字を表示していました。 このように、「ANK文字」は、現代のコンピュータ技術の進化の過程において、重要な役割を担っていたと言えるでしょう。そして、現代でも、過去のシステムとの互換性維持などの場面において、その存在意義は失われていません。