時分割多重接続

ネットワーク

TDMA: 時間を分けて複数人で使う技術

- TDMAとはTDMAは「時分割多重接続」の略称で、限られた電波資源を効率的に利用するための技術です。イメージとしては、高速道路を思い浮かべてみましょう。たくさんの車が行き交う高速道路も、それぞれの車が同時に走っているわけではありません。実際には、道路を時間帯で区切り、それぞれの車に順番に走行を許可することで、多くの車が安全に走行できています。TDMAもこれと同じ仕組みです。目には見えませんが、電波も高速道路のように、情報を送受信するための通路の役割を果たしています。TDMAは、この電波という通路を時間的に細かく分割し、それぞれの通信に順番に電波を使わせることで、複数の通信を同時に行っているように見せかけているのです。例えば、AさんとBさんが同時に電話をかけたいとします。この時、TDMAでは電波を非常に短い時間ごとにAさんとBさんに交互に割り当てます。Aさんが自分の持ち時間で音声情報を送り、次にBさんが自分の持ち時間で音声情報を送る、というように交互に通信を行うことで、あたかも同時に会話しているかのように聞こえるのです。このように、TDMAは限られた電波を有効活用することで、複数の通信をスムーズに行うことを可能にする技術なのです。