減法混色

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CMYKカラーモデル:印刷の基礎知識

- CMYKカラーモデルとは?CMYKカラーモデルは、印刷物で色を表現するために広く用いられている手法です。このモデルでは、シアン、マゼンタ、イエロー、そしてブラックの4色のインクを組み合わせて、多様な色を表現します。それぞれの色の頭文字を取ってCMYKと名付けられました。この中で、ブラックは「キー」とも呼ばれます。これは、ブラックが他の色の濃淡や鮮やかさを調整する、いわば鍵となる役割を担っているためです。例えば、シアン、マゼンタ、イエローの3色を混ぜると理論上は黒を表現できますが、実際には完全な黒にはなりません。そこで、より深みのある黒を表現するために、ブラックのインクが用いられます。CMYKカラーモデルは、減法混色という色の混ぜ合わせ方を採用しています。減法混色とは、光を吸収する性質を持つインクの特性を利用したものです。白い紙にCMYKのインクを乗せていくと、光がインクに吸収されていきます。そのため、インクを重ねるごとに色は暗くなり、最終的にすべてのインクが重なった部分は黒色として認識されます。CMYKカラーモデルは、印刷物だけでなく、プリンターなどでも広く採用されており、私たちの身の回りで目にする印刷物の多くはこのCMYKカラーモデルによって表現されています。