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滑らかな拡大縮小を実現する、ベクター画像とは?

- ベクター画像とはコンピューターグラフィックスの世界では、図形や画像を表現する方法には、大きく分けて二つの方法があります。写真のように複雑な色合いの画像を扱う場合は「ビットマップ画像」が用いられますが、ロゴマークやイラストなど、図形を扱う場合は「ベクター画像」が適しています。ビットマップ画像は、画像を非常に小さな点の集まり(ピクセル)として表現し、それぞれの点に色の情報を持たせることで画像を表示しています。そのため、拡大すると画像が粗くなってしまうという欠点があります。一方、ベクター画像は、図形を点と線の情報に変換して表現します。例えば、円を描く場合は、中心の位置と半径の大きさという情報のみで表現されます。線の場合は、始点と終点の座標と、線の太さや色などの情報で表現されます。このように、図形を数学的な情報として扱うため、拡大や縮小、変形をしても画質が劣化しません。ベクター画像は、ロゴマーク、イラスト、フォント、地図など、拡大縮小しても品質を保つ必要のある場面で広く利用されています。また、データ容量がビットマップ画像に比べて小さいため、ウェブサイトの表示速度向上にも貢献します。
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BMP:Windowsの定番画像形式を解説

- BMPとは BMPは、ビットマップを省略した言葉で、コンピューターで画像を扱うためのファイル形式の一つです。 画像を構成する一つ一つの点の色を、赤、青、緑の光の三原色の組み合わせで表現し、その情報をそのままファイルに保存する仕組みです。 Windows OSでは標準的な画像形式として採用されており、幅広く普及しています。 Windowsに最初から入っているペイントなどのアプリを使えば、BMP形式の画像を開いたり、保存したりすることができます。 BMPは、画像の情報をそのまま保存するため、画質の劣化がない点がメリットです。 一方で、ファイルサイズが大きくなってしまう点がデメリットとして挙げられます。 そのため、ホームページなどで使用される画像など、ファイルサイズを小さく抑えたい場合には、JPEGやPNGなどの圧縮形式の画像が使われることが多いです。