画像の基礎知識:ラスター形式とは
私たちは普段、スマートフォンやパソコン、テレビなどでたくさんの画像を見ます。これらの画像は、写真のように現実の世界を写し取ったものもあれば、イラストやコンピューターグラフィックスのように、人の手によって作られたものもあります。 これらの画像はどれも、一見すると滑らかで、色の変化も自然に見えます。しかし実際には、「ピクセル」と呼ばれる非常に小さな色の四角形を、まるでモザイクのように並べて作られています。 ピクセルは、デジタル画像を構成する最小単位と言えるでしょう。
写真を大きく拡大表示したり、イラストを近くで見たりしたときに、画像がギザギザに見えたり、色の境目がはっきりと階段状に見えたりすることがあります。これは、画像を構成する一つ一つのピクセルが見えてしまっているためです。
このように、無数のピクセルを規則正しく並べて、画像を表現する方法を「ラスター形式」と呼びます。 ラスター形式は、写真やイラストなど、色の変化が複雑な画像を表現するのに適した方法と言えるでしょう。