懐かしのアナログ携帯電話を振り返る
- アナログ携帯電話とはアナログ携帯電話とは、音声を電気信号に変換し、その強弱をそのまま電波に乗せて送受信する方式の携帯電話のことです。1979年、日本電信電話公社(現NTT)が自動車電話サービスを開始したことを皮切りに、日本で初めて携帯電話サービスが始まりました。当時のアナログ携帯電話は、ショルダーホンと呼ばれ、その名の通り肩に担ぐほど大きく重いものでした。しかし、当時は画期的な移動体通信システムとして注目を集め、ビジネスマンなどを中心に利用者が広がっていきました。その後、技術の進歩とともに小型軽量化が進み、1987年には携帯電話の小型軽量化を目的とした「肩からおりる」をキャッチコピーにしたモトローラ・マイクロタックが登場するなど、より持ち運びやすいものへと進化を遂げました。そして、1990年代に入ると、ポケットに入るサイズの端末が登場し、通話料金も安価になったことで、一般の人々にも広く普及していきました。アナログ携帯電話は、その後デジタル携帯電話の登場により、1999年に新規契約が終了し、2000年にはサービス自体も終了しました。しかし、約20年にわたり、日本の移動体通信の発展に大きく貢献しました。