懐かしの記憶媒体:MOディスクとは?
1990年代から2000年代初頭にかけて、コンピューターの記憶媒体は大きな転換期を迎えました。それまで主流だったフロッピーディスクは、1.44MBという容量の小ささが課題となり、増え続けるデータの保存には限界が見え始めていました。
そんな中、フロッピーディスクに代わる新たな記憶媒体として登場したのがMOディスクです。MOとは、Magneto-Opticalの略称で、日本語では光磁気ディスクと呼ばれます。MOディスクは、当時としては画期的な大容量を誇り、多くのデータを一枚のディスクに保存することができました。
この大容量化によって、企業はより多くの顧客情報や設計データなどを容易に保存できるようになり、業務効率の向上に大きく貢献しました。また、個人にとっても、高画質の画像や音楽データなどを保存することが可能になり、デジタルコンテンツの楽しみ方が広がりました。
MOディスクの登場は、単に記憶媒体の大容量化を実現しただけでなく、コンピューターの進化とその後の情報化社会の到来を予感させる出来事だったと言えるでしょう。