読み取り専用

記憶装置

ファイナライズとは?

音楽や映像を記録した円盤、いわゆるCDやDVD。これらの円盤にデータを書き込んだ後、多くの人が経験するのが「ファイナライズ」と呼ばれる処理です。このファイナライズは、データを書き込む作業が全て完了したことを示す、いわば最終的な仕上げ作業のようなものです。 ファイナライズを行うと、円盤はデータの書き込みができない状態、つまり読み取り専用の状態になります。これは、ファイナライズによって、円盤上のデータがこれ以上変更されないように固定されるためです。ファイナライズ前は、自由にデータの書き込みや削除を行うことができましたが、ファイナライズ後はそれができなくなります。 例えば、音楽CDを作成する場合、曲を順番に記録した後、最後にファイナライズを行います。ファイナライズが完了したCDは、音楽プレーヤーで再生できる状態になります。しかし、もしファイナライズを行わずに音楽プレーヤーに入れた場合、音楽を正しく再生することができません。これは、ファイナライズされていないCDは、データの記録が完了していない状態と見なされるためです。 このように、ファイナライズは、CDやDVDに記録したデータを完成させ、他の機器で正しく再生できるようにするために非常に重要な処理と言えるでしょう。