データの書き出し:コンピューターから飛び出す情報
- 情報の移動
私達が毎日目にしている写真や動画、文章といったデータは、コンピューターの中では目に見える形では保存されていません。
コンピューターは、これらの情報を0と1の組み合わせで表現し、内蔵されている記憶装置に保管しています。
この記憶装置は、いわば膨大な数の小さな部屋を持った倉庫のようなもので、それぞれの部屋にデータが整理されて収納されているのです。
しかし、コンピューター内部にデータが保管されているだけでは、私達は情報を利用できません。
写真を見たり、音楽を聴いたりするためには、コンピューター内部のデータを、私達が認識できる形に変換し、取り出す必要があります。
この、コンピューター内部のデータを取り出して、外部の装置に記録することを「書き出し」と言います。
例えば、デジタルカメラで撮影した写真をパソコンに移す場合を考えてみましょう。
この時、カメラ内部のメモリーカードに保存されている写真のデータが、USBケーブルなどを介してパソコンに「書き出される」のです。
書き出し先は、USBメモリや外付けハードディスクといった外部記憶装置だけでなく、CDやDVDといった光学ディスクなど、様々な種類があります。
このように、「書き出し」は、目には見えないコンピューター内部の情報と、私達の目に触れる外部の世界を繋ぐ、重要な役割を担っていると言えるでしょう。