懐かしのダイヤルアップIP接続を解説
- ダイヤルアップIP接続とは今や誰もが当たり前のようにインターネットに接続していますが、その昔は、電話回線を使ってインターネットに接続する「ダイヤルアップIP接続」が主流でした。パソコンと電話回線を接続する機器である「モデム」と、電話線に似たケーブルを使って接続していました。モデムは、パソコンからのデジタル信号を、電話回線で送れるアナログ信号に変換する役割を担っていました。そして、インターネットサービスプロバイダ(ISP)のアクセスポイントに電話をかけることで接続が開始され、「ピーーガーガガガー」という独特の接続音が鳴り響いていたのを覚えている方もいるのではないでしょうか。ダイヤルアップIP接続は、現代の高速な光回線などに比べると通信速度が非常に遅く、画像が多いウェブサイトの閲覧や動画の視聴には大変時間がかかりました。また、電話回線を占有してしまうため、インターネット接続中は電話が使えないという不便さもありました。しかし、ダイヤルアップIP接続は、インターネットを一般に普及させる上で大きな役割を果たしました。現在のように高速な通信手段がなかった時代においても、人々はダイヤルアップIP接続を通してインターネットに触れ、その可能性を感じ取ることができたのです。そして、その後のインターネットの爆発的な普及へと繋がっていったと言えるでしょう。