QWERTY配列:タイピングの基礎
私たちが日々何気なく触れているパソコンやスマートフォン。こうした機器を操作する上で欠かせないのがキーボードです。そして、世界中の様々なキーボードに採用されている配列こそが「QWERTY配列」です。
QWERTY配列は、キーボードの左上に「Q」「W」「E」「R」「T」「Y」のキーが並ぶことからその名が付けられました。この配列は、19世紀後半にタイプライターのために考案されたものが起源とされています。当時、タイプライターはキーを早く入力すると印字用のアームが絡まってしまうという問題を抱えていました。そこで、キーの配置を工夫することで入力速度を抑制し、アームの絡まりを防ぐことを目的としてQWERTY配列が生まれました。
今日では、タイプライターが使われることはほとんどありません。しかし、QWERTY配列はパソコンやスマートフォンなど、様々なデジタルデバイスに受け継がれています。長年の使用で多くの人にとって馴染み深いものとなり、今やQWERTY配列は世界標準のキーボード配列として広く普及しているのです。