スプリッタ:インターネットと電話を支える縁の下の力持ち
自宅でインターネットと固定電話を使っている方は多いと思います。一見すると、インターネットと電話は全く別のもののように思えますが、実はどちらも同じ電話回線を使っています。では、一つの回線でどうやってインターネットと電話の両方が使えるのでしょうか?
その秘密は「分配器」という小さな機器にあります。
電話回線には、音声データとインターネットデータが混ざった状態で流れています。分配器は、この混ざったデータをインターネット用と電話用に選り分けています。分配器がないと、インターネットと電話のどちらか一方しか使えません。
分配器は、電話回線からモデムと電話機に分岐させる役割を果たしています。モデムはインターネット用のデータを受け取り、電話機は音声データを受け取ります。このようにして、一つの回線でインターネットと電話の両方が使えるようになっているのです。
最近では、光回線など電話回線を使わないインターネットサービスも増えてきました。しかし、現在でも多くの人が電話回線を使ったインターネットを利用しています。分配器は、私たちが普段何気なく使っているインターネットと電話を支える、重要な役割を担っていると言えるでしょう。