ASMP:役割分担で処理を効率化する仕組み
計算機は、あらゆる情報を処理し、私たちに結果を見せてくれます。この処理を行うための最も重要な部品がCPUと呼ばれる部分です。CPUの性能が上がれば、より速く、より多くの処理が可能になります。
しかし、一つのCPUの性能を向上させることには限界があります。そこで、複数のCPUを計算機に搭載し、それぞれのCPUに処理を分担させることで、全体的な処理能力を高める方法が考え出されました。
この技術は、「複数の処理装置で処理する」という意味のマルチプロセッシングと呼ばれています。複数のCPUが協力して動作することで、一つのCPUだけでは処理しきれないような複雑な計算や膨大なデータの処理も効率的に行うことができるようになります。
マルチプロセッシングは、最新のスマートフォンからスーパーコンピューターまで、幅広い計算機で利用されています。この技術のおかげで、私たちは複雑な処理を短時間で終わらせたり、複数の処理を同時に行ったりすることができるようになっています。