音声データ

ネットワーク

VoIP:進化する音声通話

- VoIPとはVoIPは「Voice over Internet Protocol」の略で、インターネット回線を利用して音声通話を実現する技術です。従来の電話回線を使う固定電話とは異なり、インターネットを通じて音声データを送受信することで通話を可能にします。従来の電話は、音声データを電気信号に変換して電話回線を経由して相手に伝えていました。一方VoIPは、音声データをデジタルデータに変換し、インターネットを経由して相手に送信します。そのため、インターネット環境さえあれば、特別な設備や配線工事なしで利用を開始できます。VoIPのメリットとしては、通話料金が安いことが挙げられます。従来の電話回線を利用した通話に比べて、VoIPは通話料金が格安になる場合が多く、特に国際電話など長距離通話でその差は顕著です。また、インターネット回線を利用するため、1つの回線で音声通話とデータ通信を同時に行うことが可能です。さらに、VoIPは多様な機能を備えています。例えば、通話転送、留守番電話、複数人での通話など、従来の電話機ではオプション扱いだった機能が標準で利用できることが多いです。また、パソコンやスマートフォンなどのデバイスにアプリをインストールすることで、場所を選ばずにVoIP通話が可能になります。
記憶装置

DVDオーディオ:高音質音楽の世界へ

- DVDオーディオとはDVDオーディオは、その名の通りDVDに音声データを記録するための規格です。DVDフォーラムによって策定され、1999年に登場しました。従来の音楽CDに比べて格段に多くの情報を記録できるため、より高音質、高密度な音楽体験を提供できる点が大きな特徴です。従来のCDではサンプリング周波数が44.1kHz、量子化ビット数が16ビットでしたが、DVDオーディオでは最大でサンプリング周波数192kHz、量子化ビット数24ビットの高品質な音声データを記録できます。これはCDの約6倍の情報量に相当し、より原音に近い、きめ細やかで臨場感あふれるサウンドを実現できます。また、DVDオーディオはステレオ音声だけでなく、最大6チャンネルのサラウンド音声にも対応しています。これにより、まるでコンサートホールやライブ会場にいるかのような立体的な音響空間を家庭で楽しむことができます。さらに、DVDオーディオは映像や静止画、歌詞などの付加情報を記録することも可能です。そのため、音楽を聴きながら、アーティストの情報や楽曲の背景などを楽しむこともできます。しかし、DVDオーディオは対応機器が必要となる点や、普及率の低さなどが課題として挙げられます。近年では、より高音質なハイレゾ音源の普及が進んでいることもあり、DVDオーディオの存在感は薄れてきていると言えるでしょう。