音声通信

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進化する音声通信:RoIPとは?

- IPラジオの概要「RoIP」とは、「Radio over IP」の略語で、日本語では「IPラジオ」と呼びます。近年普及が進むIPネットワーク技術を、従来型の無線通信技術と組み合わせた技術です。簡単に言うと、音声情報をデータ通信の基本単位である「IPパケット」に変換して、ネットワークを通じて音声のやり取りを行います。従来の無線通信システムでは、通信距離や接続範囲に制限がありました。しかし、IPラジオを導入することで、これらの制限を克服できます。インターネットなどの広域ネットワークを利用することで、距離にとらわれずに音声通信が可能になります。また、IPラジオは、従来の無線システムと比べて、柔軟性と拡張性に優れている点もメリットです。従来のシステムでは、新たな拠点との接続やシステムの拡張に大きなコストがかかりました。しかし、IPラジオは、インターネットなどの既存のネットワークインフラを活用できるため、比較的低コストでシステムの拡張や変更が可能です。これらの特徴から、IPラジオは、防災無線や業務無線など、様々な分野での活用が期待されています。特に、広範囲なエリアをカバーする必要がある場合や、柔軟なシステム構築が必要な場合に、有効な選択肢となります。