高速データ転送の立役者:1394とは?
1394と聞いても、一体何のことだろうと首を傾げる方のほうが多いかもしれません。しかし、IEEE1394、FireWire、i.LINKといった名前を耳にすれば、「ああ、あの技術のことか」と思い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
1394は、これらの名称で知られる高速データ転送規格です。従来のUSBが登場する以前から、デジタルビデオカメラやハードディスクなどの周辺機器をパソコンに接続するための規格として広く普及していました。
特に、大容量の動画データのやり取りを高速で行えるという点が、デジタルビデオカメラの普及と相まって大きなメリットとなりました。USBに比べて接続できる機器の数は少ないものの、その高速性と信頼性の高さから、プロの現場でも愛用されてきました。
しかし、時代の流れとともに、より高速なデータ転送規格が登場したこともあり、1394は徐々にその姿を消しつつあります。現在では、USBが高速化と汎用性を高め、主役の座を奪う形となっています。