ワンセグ放送ってなに?携帯電話でもテレビが見られる仕組み
- ワンセグ放送とは近年、テレビ番組を外出先でも楽しめるようになりましたが、それを可能にした技術の一つに「ワンセグ放送」があります。地上デジタル放送では、従来のアナログ放送とは異なり、映像や音声などのデータをデジタル化して電波に乗せて送信しています。このデジタル化によって、電波の効率的な利用が可能となり、多くの情報を送ることができるようになりました。ワンセグ放送は、この地上デジタル放送の電波に含まれるデータの一部を使って、携帯電話やモバイル機器でもテレビ番組を視聴できるようにしたサービスです。地上デジタル放送では、高画質なハイビジョン放送を行うためのデータ以外にも、電波に余裕を持たせて複数のデータ信号を送信しています。ワンセグ放送は、その余裕のある部分の一つを携帯電話向けに割り当てているのです。そのため、ワンセグ放送は地上デジタル放送の電波を受信できる範囲であれば、場所を選ばずに利用することができます。ただし、データ容量が限られているため、画質は地上デジタル放送に比べて劣り、画面も小さくなります。しかしながら、移動中でも手軽にテレビ番組を視聴できるという利便性から、ワンセグ放送は広く普及しました。近年では、インターネット回線を使った動画配信サービスの普及により、ワンセグ放送を見る機会は減ってきていますが、災害時など、インターネット回線が不安定な状況下でも情報を得られる手段として、その重要性は依然として高いと言えるでしょう。