アナログからデジタルへ:ADCの役割
- 身の回りのアナログ信号
私たちの身の回りには、様々な情報があふれています。
例えば、温度計を見ると、気温の変化がわかります。
音楽を聴くと、音の強弱や高低を感じ取ることができます。
これらの情報は、連続的に変化するアナログ信号として、私たちの五感に届けられています。
しかし、これらのアナログ信号は、そのままではコンピュータで処理することができません。
なぜなら、コンピュータは、0と1のデジタル信号で情報を処理しているからです。
デジタル信号は、飛び飛びの値しかとることができません。
例えば、デジタル時計は、1秒ごとにしか時間を表示できません。
一方、アナログ時計は、秒針が連続的に動くことで、時間を滑らかに表示することができます。
このように、アナログ信号は連続的な値をとることができるのに対し、デジタル信号は飛び飛びの値しかとることができません。
コンピュータでアナログ信号を処理するためには、アナログ信号をデジタル信号に変換する必要があります。
この変換処理は、アナログ-デジタル変換と呼ばれ、専用の機器を使って行われます。