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コンピュータを操る影の立役者:制御文字

私たちが普段パソコンやスマホの画面上で見ている文字は、アルファベットや数字、記号など、目で見てはっきりと認識できるものです。しかし、文字をコンピュータが理解できる形に変換した「文字コード」の世界には、画面には表示されない特別な文字たちが存在します。それが「制御文字」と呼ばれるものです。 制御文字は、画面に表示される代わりに、コンピュータやプリンターなどの機器に対して、特定の動作を実行するように指示を出す役割を担っています。例えば、文章の改行を指示する制御文字や、新しいページに進むように指示する制御文字などがあります。これらの制御文字のおかげで、私たちは画面上で文章をスムーズに読むことができたり、印刷時に意図した通りのレイアウトで出力することができるのです。 制御文字は、目に見える文字のように直接的な情報を持つわけではありません。しかし、コンピュータと私たち人間をつなぐ、いわば「裏方」として重要な役割を担っています。制御文字の存在を知ることで、コンピュータが情報を処理する仕組みについて、より深く理解することができます。
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目には見えない?制御文字の世界

- 制御文字って何だろう? 私たちが普段、画面で見ている文字は、アルファベットや数字、記号など、目で見て理解できるものばかりです。しかし、コンピューターの世界では、これらの文字以外にも、目には見えないけれど大切な役割を担っている文字たちがいます。それが「制御文字」です。 制御文字は、その名の通り、コンピューターに特定の動作を指示するための文字です。例えば、文章を書き進めていく中で、改行したいときに使う「Enterキー」を押すとします。この時、画面上には何も表示されませんが、実際にはコンピューターは「改行」という命令を受け取って、次の行の先頭にカーソルを移動させています。これが制御文字の働きです。 他にも、データの送信開始や終了を知らせる、文字の色や表示位置を指定する、といった指示を出すのも制御文字の役割です。このように制御文字は、私たちがコンピューターとコミュニケーションをとったり、コンピューターが情報を処理したりする上で、なくてはならない存在なのです。
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1バイト文字とは?:基本から分かりやすく解説

私たちが普段何気なく使っている文字や記号は、コンピューター内部では全く異なる形で処理されています。コンピューターが理解できるのは、「0」と「1」の数字の組み合わせだけであり、文字を扱うためには、これらの数字と文字とを対応付ける必要があります。この対応付けの規則のことを「文字コード」と呼びます。 文字コードには、アルファベットや数字を表現するのに十分な「ASCIIコード」や、日本語を含む多くの文字を扱える「Unicode」など、様々な種類が存在します。 コンピューター内部では、この文字コードの情報は「バイト」と呼ばれる単位で処理されます。1バイトは8個の「0」か「1」の組み合わせ、つまり8ビットで構成されており、256種類の情報を表現できます。例えば、半角のアルファベットや記号は1バイトで表現されますが、日本語の文字のように多くの種類を持つ文字は、1文字あたり2バイトや3バイトを使って表現されます。 このように、私たちが普段目にしている文字は、コンピューター内部では文字コードとバイトという形で処理されており、これらの仕組みによって、様々な言語や文字をコンピューターで扱うことが可能となっています。
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キャリッジリターン:コンピュータの黎明期から現代まで

かつて、文章を作成する機械といえばタイプライターが主流だった時代がありました。タイプライターは、キーボードで文字を打ち込むと、その力を使ってインクリボンを叩きつけ、紙に文字を印字する仕組みです。しかし、一行打ち終わると、次の行に移動するために、手動で操作を行う必要がありました。この操作に欠かせないのが、「キャリッジリターン」という機能です。 キャリッジリターンは、タイプライターの主要部品の一つである「キャリッジ」を操作することからその名がつきました。キャリッジとは、紙を固定する部品のことで、文字を打ち込むための活字が取り付けられた部分全体を指します。キャリッジリターンは、このキャリッジを次の行の先頭位置まで移動させる動作のことです。タイプライターの側面にはレバーがついており、このレバーを操作することでキャリッジを動かし、次の行への移動を実現していました。 キャリッジリターンの操作は、タイプライターを使う上で必須の動作であり、当時のユーザーにとってはごく当たり前の作業でした。しかし、コンピュータの普及とともに、タイプライターは徐々に姿を消し、キャリッジリターンという言葉も使われなくなっていきました。現代では、コンピュータのキーの名称としてその名残をとどめている程度です。
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文字コード:コンピュータと文字の橋渡し

私たち人間は、様々な文字を使って文章を読み書きし、コミュニケーションを取っています。しかし、コンピュータは、私たちが普段使っている文字を直接理解することはできません。 コンピュータが理解できるのは、電気が流れているか流れていないかを表す「0」と「1」の数字の列だけです。この数字の列は「デジタルデータ」と呼ばれ、コンピュータはこのデジタルデータを使ってあらゆる情報を処理しています。 では、私たちが普段使っている文字は、どのようにしてコンピュータで処理されているのでしょうか? その答えが「文字コード」です。文字コードは、人間が使う文字一つひとつに、コンピュータが理解できる数字を割り当てた変換表のようなものです。私たちがキーボードで文字を入力すると、入力された文字はコンピュータ内部で対応する文字コードに変換され、デジタルデータとして処理されます。そして、画面に表示する際には、再び文字コードを元に文字に変換することで、私たちは文字として認識できるのです。 例えば、「A」という文字を入力すると、コンピュータ内部では「01000001」という数字の列に変換されます。このように、文字コードは、人間とコンピュータが円滑に情報をやり取りするために欠かせない役割を担っているのです。
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知られざるASCIIの世界:US-ASCIIとは?

- 情報技術の基礎 私たちが普段何気なく使っているコンピュータやスマートフォン。これらの機械は、文章や画像、音声など、様々な情報を処理します。しかし、コンピュータ自身はこれらの情報をそのまま理解することはできません。コンピュータが情報を処理するためには、情報を数字に変換する必要があります。 この変換に欠かせないのが「文字コード」です。文字コードとは、文字や記号一つひとつに特定の数字を割り当てた規則のことです。例えば、「A」という文字には「65」、「B」という文字には「66」というように、それぞれの文字に数字が対応付けられています。 文字コードには様々な種類がありますが、その中でも代表的なものが「US-ASCII」です。US-ASCIIは、アルファベットや数字、記号など、128種類の文字を7ビットの数字で表すことができる規格です。 US-ASCIIは、コンピュータの歴史において非常に重要な役割を果たしてきました。現代のコンピュータシステムにおいても、US-ASCIIは基本的な文字コードとして広く使われています。情報技術を支える基礎として、US-ASCIIはこれからも重要な存在であり続けるでしょう。
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情報社会の立役者、ASCIIコードを紐解く

- ASCIIコードとはコンピュータは、文字や記号を直接理解することはできません。 そのため、コンピュータで文字を扱うためには、文字を数字に変換する必要があります。この変換ルールの一つがASCIIコードです。ASCIIは、American Standard Code for Information Interchangeの略称で、情報交換用の米国標準コードを意味します。 ASCIIコードは、アルファベット、数字、記号など、128種類の文字それぞれに0から127までの数字を割り当てています。 例えば、「A」という文字は65、「a」は97といったように、全ての文字に一意の番号が対応しています。コンピュータ内部では、この番号が電気信号として処理されます。私たちがキーボードで「A」と入力すると、コンピュータ内部では「65」に対応する電気信号が生成され、処理されます。そして、最終的に画面に「A」が表示されるのです。ASCIIコードは、コンピュータが登場した初期の段階で開発されたため、英語圏で使われる文字のみを扱うことができます。日本語のひらがなや漢字などを扱うためには、ASCIIコードを拡張した文字コードが必要となります。
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ASCII: コンピュータと文字の橋渡し役

現代社会において、情報技術(IT)はなくてはならない存在となっています。インターネットやコンピュータなど、私達の生活はデジタル情報に溢れており、その根幹を支えているのが「文字コード」と呼ばれる技術です。 人間は文字や記号を用いて情報を理解しますが、コンピュータが理解できるのは0と1の数字の組み合わせだけです。そこで、人間が使う文字とコンピュータが使う数字を対応づける必要があり、その役割を担うのが文字コードです。 数ある文字コードの中でも、情報化時代の立役者として欠かせないのが「ASCII(アスキー)」です。ASCIIは、アルファベットや数字、記号などをコンピュータで処理できるよう、それぞれに特定の番号を割り当てています。例えば、「A」という文字は「65」という数字に対応しており、コンピュータはこの数字の並びによって文字情報を処理しています。 ASCIIの登場により、異なる機種のコンピュータ間でも文字情報のやり取りが可能になり、情報交換が飛躍的に進歩しました。現代のインターネット社会の礎を築いたと言っても過言ではありません。現在では、ASCIIを拡張した様々な文字コードが開発され、世界中の多様な言語を扱うことができるようになっています。
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コンピュータを操る: 制御コードの世界

- 見えない指令制御コードとはコンピュータの世界では、私たちが目にする文字は、画面に表示するためだけでなく、機械に命令を与える役割も担っています。その隠れた役割を担うのが「制御コード」です。制御コードは、画面に表示される通常の文字とは異なり、目には見えません。しかし、コンピュータにとっては、特定の動作を実行する重要な指令として機能します。例えば、私たちが文章を作成する際に当たり前のように使う「改行」も、制御コードによって実現されています。改行を指示する制御コードがなければ、文章は延々と一行に続いてしまい、読みづらく理解困難な文章になってしまいます。制御コードは、文章の終わりを示し、次の行の先頭にカーソルを移動させることで、整然とした文章構造を作り出すことを可能にしています。また、キーボードの「Enterキー」を押した時の動作も、制御コードによって制御されています。Enterキーは、単にカーソルを次の行に移動させるだけでなく、「入力の確定」や「コマンドの実行」など、状況に応じて異なる動作を指示します。これも、目には見えない制御コードが、コンピュータに具体的な動作を指示しているおかげです。このように、制御コードは、私たちが普段意識することなく利用しているコンピュータの様々な機能を支える、重要な役割を担っています。制御コードの存在を知ることで、コンピュータが情報をどのように処理し、私たちに情報を提示しているのか、より深く理解することができます。
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コンピューターと文字の橋渡し役:文字コード

私たち人間は、ひらがなやアルファベットなどの文字を見たり、記号を見たりすることで、その意味を理解することができます。しかし、コンピューターは人間のように文字や記号を直接理解することはできません。コンピューターが理解できるのは、0と1の数字の組み合わせだけであり、この0と1の数字の羅列が電気信号として送られることで、様々な処理を行っています。 では、私たちが普段使っている文字や記号をコンピューターで扱うにはどうすれば良いのでしょうか?そこで登場するのが「文字コード」です。文字コードとは、文字や記号の一つ一つに特定の数字を割り当てるルールのことです。このルールに従って、文字や記号を0と1の数字の組み合わせに変換することで、コンピューターでも処理できるようになります。 例えば、「A」というアルファベットには「65」、「B」には「66」といったように、それぞれの文字に数字が割り当てられています。この数字は、コンピューター内部では0と1の組み合わせで表現されます。このように、文字コードは人間とコンピューターの間を取り持つ「通訳」のような役割を果たしており、私たちがコンピューターで文字や記号を扱う上で、無くてはならない存在なのです。
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半角文字と全角文字:違いを知って正しく使おう

- 半角文字とは?コンピューターの画面に表示される文字は、小さな四角い枠の中に収められています。この枠のことを「文字枠」と呼びますが、半角文字はこの文字枠のちょうど半分だけを使って表示される文字のことを指します。例えば、アルファベットの「A」「B」「C」や数字の「1」「2」「3」などが代表的な半角文字です。これらの文字は、全角文字と比べて文字幅が狭いため、見た目がすっきりとしているという特徴があります。主に、プログラムのコードを書いたり、データを入力したりする際に用いられることが多く、コンピューターの世界においては欠かせない存在となっています。一方で、日本語のひらがなや漢字のように、複雑な形状をした文字を表示するためには、文字枠をフルに使う必要があります。このような文字を全角文字と呼び、半角文字と区別されています。