プログラミングを身近にしたBASIC
- BASICの誕生1964年、アメリカのダートマス大学で画期的なプログラミング言語が誕生しました。それは「BASIC」、すなわち「Beginner's All-purpose Symbolic Instruction Code」の頭文字をとったもので、その名の通り、初心者でも理解しやすい汎用的なプログラミング言語として設計されました。当時のコンピューターは、高度な専門知識を持つ一部の人々だけが扱える特別な機械というイメージが強かった時代です。しかし、BASICの登場により、その状況は大きく変わり始めます。BASICは、人間にとって理解しやすいシンプルな文法を採用しており、専門知識がなくても比較的容易にプログラムを組むことができました。そのため、それまでコンピューターに触れる機会が少なかった学生や一般の人々にとって、プログラミングの世界への扉を開く、まさに画期的な存在となったのです。BASICの登場は、コンピューターの敷居を下げ、より多くの人々にプログラミングの可能性を広げました。そして、その後のパーソナルコンピューターの普及にも大きく貢献し、今日の情報化社会の礎を築く礎となりました。