BSD: 自由なOSの祖先
1977年、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校で、BSDと呼ばれる革新的なオペレーティングシステムが誕生しました。BSDは、当時画期的だったUNIXというオペレーティングシステムを基に開発されました。UNIXは、様々な種類のコンピュータで動作するように設計されており、その持ち運びやすさと柔軟性の高さから、多くの研究機関や企業で採用されていました。
BSDは、このUNIXの長所を生かしながら、独自の改良を加えることで、より使いやすく、高機能なシステムを目指して開発されました。
具体的には、BSDはUNIXに、仮想記憶やTCP/IPネットワークなどの、当時としては先進的な機能を追加しました。これらの機能により、BSDはより多くのユーザーにとって魅力的な選択肢となり、広く普及していくことになります。
BSDの開発は、大学という開かれた環境で行われ、多くの研究者やプログラマがその開発に貢献しました。このオープンな開発体制が、BSDの技術革新を促進し、後のオペレーティングシステムに大きな影響を与えることになりました。