サイバースペース:仮想世界の広がり
- サイバースペースとはコンピューターやネットワーク技術の進歩によって生まれた、現実世界とは異なる仮想的な空間を「サイバースペース」と呼びます。まるでそこに現実世界が広がっているかのように、膨大な情報が行き交い、人々は活発に交流し、買い物や娯楽など、様々な活動を行っています。この言葉が生まれたのは1984年、アメリカのSF作家であるウィリアム・ギブソンが発表した小説『ニューロマンサー』の中でした。 サイバースペースという言葉が指し示す世界は、当時の技術では実現不可能な未来像として描かれていました。しかし、インターネットやパソコンの普及が進んだ現代では、小説で描かれた世界が現実のものとなりつつあります。当初は「電脳空間」という訳語も使われていましたが、現在では「サイバースペース」という言葉が広く浸透しています。現実世界と同様に、サイバースペース上にも倫理やルール、そしてセキュリティ対策が必要不可欠です。 サイバースペースを安全に、そして快適に利用するためには、一人ひとりが意識を高め、責任を持った行動をとることが重要です。