ファームウェア:縁の下の力持ち
- ファームウェアとは家電製品やパソコン、スマートフォンなど、私達の身の回りにある電子機器には、ハードウェアと呼ばれる物理的な部品が使われています。そして、これらのハードウェアを思い通りに動かすための指示を出すのが、ソフトウェアです。ファームウェアは、このソフトウェアの一種ですが、機器の中で特定の役割を担う、いわば縁の下の力持ちといえます。例えば、テレビのリモコンのボタンを押すと、テレビのチャンネルが変わりますね。この時、リモコンからの信号をテレビが受け取り、チャンネルを変えるという動作を行うために、ファームウェアが活躍しています。ファームウェアは、機器に組み込まれた状態で、ハードウェアを制御するための基本的な命令を持っています。リモコンの信号を解釈し、テレビの画面を切替える、といった一連の動作を指示するのは、ファームウェアの役割なのです。ファームウェアは、ハードウェアとソフトウェアの橋渡し役として、電子機器が正常に動作するために無くてはならないものです。普段は意識することが少ないかもしれませんが、私達が電子機器を快適に使えるのは、ファームウェアが陰ながら支えてくれているおかげと言えるでしょう。