IrDA

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赤外線通信:身近な技術とその仕組み

私たちは普段、光を通して様々なものを見ています。しかし、世の中には、私たちの目には見えない光も存在します。その一つが「赤外線」と呼ばれる光です。 赤外線は、熱を伝える光としても知られており、私たちの身の回りにある家電製品にも活用されています。例えば、テレビのリモコンやエアコンのリモコンは、この赤外線を利用して機器に信号を送っています。 リモコンのボタンを押すと、先端にある小さなランプから赤外線の光が発せられます。目には見えませんが、この光がテレビやエアコンに向けて送信されることで、チャンネルを変えたり、温度を調節したりすることができるのです。 このように、赤外線通信は、目には見えない光を利用して、私たちの生活を便利で快適なものにする技術として活躍しています。
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IrDA:身近にある赤外線通信技術

- IrDAとはIrDAとは、赤外線を使って機器同士でデータを送受信するための規格のことです。また、その規格を決めている団体の名称でもあります。正式名称は「Infrared Data Association」で、IrDAはその略称です。IrDAは、1994年に設立されました。その目的は、異なるメーカーの機器間でも、赤外線を使ったデータ通信をスムーズに行えるようにすることでした。IrDAが定めた規格は、家電製品やパソコン周辺機器を中心に、幅広く採用されるようになりました。IrDAを使ったデータ通信は、機器同士を近づけて、赤外線ポートを向かい合わせることで行われます。ケーブルで接続する必要がないため、手軽にデータのやり取りができます。かつては、携帯電話やパソコン間でのデータ交換でよく使われていました。現在では、BluetoothやWi-Fiなど、他の無線通信技術が普及したため、IrDAが使われる機会は減っています。しかし、IrDAは、特別な機器を必要とせず、消費電力が低いという利点があります。そのため、現在でも、テレビのリモコンやデジタルカメラ、プリンターなど、様々な機器にIrDAの技術が搭載されています。