ISDN

WEBサービス

Lモード:かつての家庭向け情報サービス

- エルモードとはエルモードは、かつて東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と西日本電信電話株式会社(NTT西日本)が提供していた、家庭向けのサービスです。このサービスは、固定電話やISDN回線、高速データ通信回線を使って、様々な情報を提供していました。エルモードを利用するためには、専用の機器が必要でした。この機器を電話回線や高速データ通信回線に接続することで、簡単に様々な機能を使うことができました。例えば、インターネットに接続して情報を見たり、電子メールの送受信を行ったりすることが可能でした。また、ニュースや天気予報などの生活情報を取得することもできました。エルモードは、インターネットがまだ普及していない時代において、手軽に情報にアクセスできる手段として人気を集めました。しかし、その後、パソコンやスマートフォンの普及に伴い、インターネットがより身近なものになると、エルモードの利用者は徐々に減少していきました。そして、時代の流れとともに、2010年代にはその役目を終え、サービスは終了しました。エルモードは、一時代を築いたサービスとして、当時の人々の生活を豊かにしただけでなく、その後の情報通信技術の発展にも貢献しました。
ネットワーク

ナローバンドとは? – インターネット黎明期の接続方法

- ナローバンドの概要ナローバンドとは、限られた容量のデータ通信を行う、比較的低速なインターネット接続サービスのことです。 文字通り、情報伝達の経路である「帯域」が「狭い」という意味を持ちます。 かつてインターネットの接続方法として主流だった、電話回線を利用したダイヤルアップ接続やISDN回線などが代表例として挙げられます。 ナローバンドの時代、私たちは限られた帯域をやりくりしながらインターネットを利用していました。 例えば、画像の多いウェブサイトの閲覧は時間がかかったり、音声データのやり取りも高音質で行うことは困難でした。 また、インターネットに接続している間は電話回線を占有してしまうため、家族で回線を共有している場合は不便が生じることも少なくありませんでした。 しかし、技術の進化と共に、より高速で大容量のデータ通信が可能なブロードバンドが登場しました。 ブロードバンドの普及により、動画視聴やオンラインゲームなど、以前は困難だったリアルタイム性の高いサービスも快適に利用できるようになりました。 今では、ナローバンドは主流の座をブロードバンドに譲っていますが、その歴史はインターネットの進化の過程を物語る上で重要な意味を持っています。
ネットワーク

進化する通信: 統合デジタルサービス通信網

- 統合デジタルサービス通信網とは統合デジタルサービス通信網(ISDN)は、従来の電話回線を使って、音声だけでなく、データもデジタル信号に変換して送受信する技術です。従来のアナログ電話回線と比べて、高速で高品質な通信が可能になるという特徴があります。1980年代後半に登場したISDNは、企業を中心に広く普及しました。 当時は、インターネットはまだ黎明期であり、企業は主に、データ通信やFAXなどの通信手段としてISDNを利用していました。デジタル回線であるISDNは、アナログ回線と比べてノイズの影響を受けにくいため、クリアな音声通話や安定したデータ通信が可能でした。また、複数の回線を同時に利用できるため、音声通話とデータ通信を同時に行うこともできました。しかし、1990年代後半以降、インターネットの爆発的な普及に伴い、より高速な通信技術が求められるようになりました。その結果、光ファイバーを用いた通信技術や、より高速なデジタル加入者線技術が登場し、ISDNは徐々にその役割を終えつつあります。
インターフェース

通信の要!ターミナルアダプターとは?

- ターミナルアダプターの概要ターミナルアダプターは、パソコンや電話機といった、私たちが普段使用している通信機器と、ISDN回線などのデジタル回線を接続するために必要不可欠な装置です。 回線終端装置とも呼ばれ、それぞれの機器が持つ異なる信号形式を変換する役割を担っています。例えば、パソコン内部のデータはデジタル信号として処理されますが、電話回線は音声というアナログ信号を伝送する仕組みです。そこで、パソコンと電話回線を接続してインターネットに接続したい場合などに、ターミナルアダプターが必要となります。ターミナルアダプターは、パソコンからのデジタル信号を電話回線に対応したアナログ信号に変換したり、逆にアナログ信号をデジタル信号に変換したりすることで、円滑な通信を実現しています。ターミナルアダプターが登場する以前は、デジタル回線とアナログ回線の接続は非常に複雑で、専門的な知識や技術が必要とされていました。しかし、ターミナルアダプターの普及により、誰でも簡単にデジタル回線を利用できるようになり、インターネットの普及にも大きく貢献しました。近年では、光回線や無線LANなど、高速な通信回線が普及し、ターミナルアダプターを必要としないケースも増えています。しかし、現在でも一部の企業や地域では、ISDN回線などのデジタル回線が利用されており、ターミナルアダプターは重要な役割を担い続けています。
ネットワーク

アクセスポイント:インターネットへの入口

- アクセスポイントとはインターネットに接続する際に、私たちの家やオフィスと、広大なインターネットの世界を繋ぐ役割を担うのが「アクセスポイント」です。 アクセスポイントは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)から提供されるインターネット回線と、私たちが普段使っているパソコンやスマートフォンなどの端末との間を取り持つ、いわば橋渡し的存在です。アクセスポイントは、自宅に設置する無線LANルーターのような機器をイメージすると分かりやすいでしょう。ルーターは、光回線やADSLなどの回線を通じてISPと接続し、その情報を家庭内のパソコンやスマートフォンに無線で飛ばすことで、インターネットへの接続を可能にしています。 このように、アクセスポイントは、私たちが普段意識することなくインターネットを利用するために、陰ながら重要な役割を担っているのです。
ネットワーク

INSネット64:その特徴と進化

- INSネット64の概要INSネット64は、かつて電電公社、のちに日本電信電話株式会社(NTT)が提供していたISDNという通信サービスの、商用利用を目的としたサービスの一つです。ISDNは「Integrated Services Digital Network」の略語で、デジタル通信を駆使して音声、データ、画像といった多様な情報を一括して扱うことを可能にする通信網を指します。 INSネット64は、その中でも64kbpsの通信速度に対応するサービスとして、1990年代から2000年代にかけて企業や個人事業主を中心に広く普及しました。従来のアナログ電話回線に比べて高速なデータ通信が可能で、インターネット接続やFAX通信、POSシステムなど、さまざまな用途に活用されました。 INSネット64の大きな特徴の一つに、電話番号を用いたダイヤルアップ接続によってデータ通信を行うことが挙げられます。これは、特別な工事や設備を必要とせずに、既存の電話回線を使って手軽に高速なデータ通信環境を構築できるという点で、当時の技術水準において画期的でした。 しかし、その後、より高速なデータ通信が可能となるADSLや光ファイバーといったブロードバンドサービスが登場し普及したことで、INSネット64は徐々にその役割を終え、2022年1月末をもってサービスを終了しました。
ネットワーク

INSネット1500: 高速デジタル通信の過去

- INSネット1500とはINSネット1500は、かつてNTTが提供していたISDNという通信サービスの一つです。ISDNは「サービス総合デジタル網」とも呼ばれ、デジタル回線を使って、音声やデータ、画像など、様々な情報を一つにまとめて送受信できるサービスです。 INSネット1500は、その中でも高速なデータ通信を強みとして、1990年代後半から2000年代にかけて、主に企業の間で広く利用されました。 従来の電話回線を使った通信方式に比べて、INSネット1500は格段に速く、そして安定したデータ通信を実現しました。そのため、企業内のネットワーク接続や、インターネットへの接続手段として重宝されました。また、INSネット1500は、音声通話も同時に利用できたため、通信コストの削減にも貢献しました。 しかし、その後、光ファイバーによる高速なインターネット接続サービスが普及し始めると、INSネット1500は徐々にその役割を終えていきます。そして、2022年1月、NTT東日本・西日本はINSネットサービスの提供を終了し、その長い歴史に幕を閉じました。
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INSネット:その特徴とサービス内容

- INSネットとはINSネットは、かつてNTTが提供していたISDN回線を利用した商用のサービスです。ISDNは「Integrated Systems Digital Network」の略称で、従来のアナログ電話回線よりも高速なデータ通信や、音声とデータを同時に送受信できるなど、多くのメリットを持つ通信技術でした。INSネットは、このISDN技術を基盤として、個人向けから法人向けまで幅広いニーズに対応したサービスを展開していました。 INSネットの特徴は、デジタル通信により実現した高音質の通話と、データ通信の高速化です。 音声信号をデジタル化することで、クリアで聞き取りやすい高音質の通話を実現しました。また、データ通信においても、当時のアナログ回線と比較して高速な通信が可能となり、快適なインターネット接続などを提供していました。INSネットは、企業内のネットワーク構築にも広く利用されました。 デジタル通信の安定性と高速性から、企業内LANの接続回線として採用されるケースが多く見られました。さらに、音声とデータを同時に送受信できるというISDNの特性を生かし、テレビ会議システムなどの導入も進みました。しかし、その後、光回線や高速モバイル通信といった、より高速で利便性の高い通信技術が登場したことにより、INSネットは次第にその役割を終えていくことになります。2024年1月には、長らく提供されてきたINSネットのサービスも完全に終了する予定です。
ネットワーク

ISDNターミナルアダプターとは?

- ISDNターミナルアダプターの概要ISDNターミナルアダプターは、ISDN回線とパソコンやFAXなどのデジタル機器を接続するための装置です。 ISDNは「サービス総合デジタル網」と呼ばれるデジタル回線で、従来のアナログ電話回線に比べて高速なデータ通信を実現できることから、企業や家庭に広く普及しました。しかし、パソコンやFAXなどのデジタル機器は、そのままではISDN回線に接続できません。そこで、ISDN回線とデジタル機器の間を取り持つ装置として、ISDNターミナルアダプターが必要とされました。ISDNターミナルアダプターは、ISDN回線のデジタル信号を、パソコンやFAXが理解できる信号に変換する役割を担います。 また、その逆も同様に行います。これにより、ISDN回線を利用した高速なデータ通信やFAXの送受信が可能となりました。 ISDNは、現在では光ファイバーやCATVを利用した高速なインターネット回線が普及したことで、その役目を終えつつあります。しかし、ISDNターミナルアダプターは、現在でも一部の企業などで利用されています。これは、ISDN回線の安定した通信品質やセキュリティの高さが評価されているためです。
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ISDN:懐かしい響き?その歴史と役割を振り返る

- サービス総合デジタル網(ISDN)とはISDNは「Integrated Services Digital Network」の略称で、日本語では「サービス総合デジタル網」と呼びます。これは、従来のアナログ電話回線とは異なり、音声だけでなく、データや画像といった様々な情報をデジタル信号に変換して送受信する技術です。1990年代から2000年代初頭にかけて、日本において高速デジタル通信の代名詞として広く普及しました。従来のアナログ電話回線では、音声信号をそのまま電気信号に変換して送受信していました。一方、ISDNでは音声信号をデジタル信号に変換してから送受信するため、クリアな音質で通話が可能です。また、デジタル信号は圧縮が容易なため、一度に多くの情報を送受信することができます。ISDNは、企業や家庭において、高速なデータ通信やファクシミリ通信、テレビ会議など、様々な用途に利用されました。しかし、その後、より高速で大容量の通信が可能な光ファイバーやADSLなどのブロードバンド技術が登場したことにより、ISDNは徐々にその役割を終えつつあります。現在では、ISDNの新規契約受付は終了しており、既存のISDN回線も将来的にサービスが終了する予定です。そのため、ISDNを利用している場合は、光ファイバーやADSLなどの代替となる通信手段への移行を検討する必要があります。