JITコンパイラ:プログラム実行の加速装置
- JITコンパイラとは
JITコンパイラは、プログラムをより速く実行するための技術です。「Just-In-Time」の略で、日本語では「実行時コンパイル」と訳されます。
従来のコンパイラは、プログラムを実行する前に、ソースコード全体を機械語に変換していました。この作業は時間がかかるため、プログラムの実行開始までに時間がかかっていました。 一方で、JITコンパイラは、プログラムの実行中に、必要な部分だけを機械語に変換します。
プログラムの実行中には、同じ処理が何度も繰り返されることがあります。JITコンパイラは、これらの繰り返し処理を検出し、機械語に変換することで、処理速度を向上させます。一度機械語に変換された処理は、次回以降の実行時には高速に処理されます。
このように、JITコンパイラは、プログラムの実行開始までの時間を短縮し、処理速度を向上させることができるため、現代のプログラミング言語において重要な技術となっています。