MACアドレス

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ネットワーク機器の住所録:MACアドレスとは?

近年、パソコンやスマートフォンをはじめ、インターネットに接続する機器は私たちの生活に欠かせないものとなり、その数は増加し続けています。これらの機器が膨大な情報を滞りなくやり取りするためには、それぞれの機器を正確に識別する仕組みが不可欠です。その重要な役割を担っているのがMACアドレスです。 MACアドレスは、「Media Access Control Address」の略称で、ネットワークインターフェースカードと呼ばれる、機器がネットワークに接続する際に使用する部品に割り当てられています。このアドレスは、世界中で一意に定められた番号であり、同じMACアドレスを持つ機器は存在しません。そのため、MACアドレスはネットワーク機器の「指紋」に例えられることもあります。 MACアドレスは、機器の製造段階で既に割り当てられており、原則として変更することはできません。そのため、ネットワーク管理者はMACアドレスを用いることで、特定の機器へのアクセス制限や通信の監視などを実施することができます。 しかし、MACアドレスは固定的な情報であるため、セキュリティ上のリスクも孕んでいます。悪意のある第三者にMACアドレスを盗聴されると、なりすましなどの被害に遭う可能性もあります。そのため、MACアドレスだけに頼るのではなく、パスワードなどの他のセキュリティ対策と組み合わせて利用することが重要です。
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VLAN:仮想ネットワークでセキュリティー強化

- VLANとはVLAN(仮想ローカルエリアネットワーク)は、建物の配線を物理的に変更することなく、ネットワークを論理的に分割する技術です。従来のLAN環境では、同じネットワークに接続された機器は、全て同じブロードキャストドメインに属していました。これは、同じLAN内であれば、どの機器とも自由に通信できることを意味します。しかし、組織内で異なる部署やグループが存在する場合、必ずしも全ての機器が互いに通信する必要はありません。むしろ、セキュリティや管理の観点から、部門やグループごとに通信を制限したい場合があります。このような場合に役立つのがVLANです。VLANを使用すると、物理的な配線構成を変えることなく、ネットワークを複数の仮想的なLANに分割できます。各VLANは独立したブロードキャストドメインを持つため、異なるVLANに接続された機器は互いに通信できなくなります。例えば、同じオフィス内に営業部と開発部があるとします。VLANを使えば、物理的には同じネットワークに接続されていても、営業部と開発部をそれぞれ別のVLANに割り当てることができます。こうすることで、営業部の機器は開発部の機器と通信できなくなり、情報漏洩のリスクを抑制できます。このように、VLANは、セキュリティの向上、ネットワーク管理の効率化、ブロードキャストストームの抑制など、多くのメリットをもたらします。そのため、今日の企業ネットワークにおいては、VLANは不可欠な技術となっています。
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意外と知らない? 番地の基礎知識

- 番地とは何か番地とは、住所の一部で、特定の建物がその土地のどこにあるのかを示すための番号のことです。手紙や荷物を届けたり、誰かの家を訪ねたりする際に、番地はその場所を特定する上でとても重要な役割を果たします。住所は、都道府県名、市区町村名、町名など、広い範囲から徐々に範囲を狭めていくように表記されます。そして、最後の仕上げとして番地を付け加えることで、特定の建物がある場所をピンポイントで示すことができるのです。例えば、「東京都千代田区千代田1-1」という住所を見てみましょう。この住所は、「東京都」という広域から始まり、「千代田区」「千代田」と範囲を狭め、最後に「1-1」という番地で建物の具体的な位置を示しています。この場合、「1-1」が番地を表しており、「千代田」という町の中の特定の区画を示しています。番地の表記方法は地域によって異なりますが、共通しているのは、その土地の中で建物の位置関係を分かりやすく表現するための工夫が凝らされている点です。複雑に見えることもありますが、番地を読み解くことで、目的の場所へスムーズに辿り着くことができるのです。