MPEG-2

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AAC:高音質を届ける圧縮技術

- 音声圧縮方式AACとは 「AAC」とは、「advanced audio coding」(先進的な音声符号化)の頭文字をとった言葉で、代表的な音声圧縮方式の一つです。 音声データは、画像データなどと比べて容量が大きいため、そのままでは録音・保存・配信などに多くの記憶容量を必要とし、扱いづらいという側面があります。そこで、データを小さく扱いやすくするために、音声データを圧縮する技術が開発されました。 音声圧縮には、「可逆圧縮」と「非可逆圧縮」の二つがあります。 「可逆圧縮」は、データの圧縮と展開によって音質が変化しない圧縮方式ですが、圧縮率は高くありません。「非可逆圧縮」は、データ圧縮時に一部の音声データを削除することで、「可逆圧縮」よりもさらに高い圧縮率を実現していますが、その代わりに音質が劣化するという特徴があります。 AACは「非可逆圧縮」に分類され、MP3など従来の圧縮方式と比べて、同程度のデータ容量でより高音質な音声を記録・伝送することが可能です。そのため、現在広く普及している音声圧縮方式の一つとなっており、インターネット上の音楽配信や動画配信、スマートフォンでの音楽再生など、様々な場面で利用されています。
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動画時代の立役者 MPEGとは?

- MPEGとその役割 MPEG(エムペグ)は、動画や音声などの巨大なデータを小さく圧縮するための技術の集まりを指します。この技術のおかげで、高画質・高音質な動画を少ない容量で保存したり、インターネットを通じて送ったりすることができるようになりました。私たちが普段何気なく見ている動画も、MPEGの技術なしには成り立ちません。 例えば、デジタルビデオカメラで撮影した動画は、MPEGの技術で圧縮することで、DVDディスクに収まるサイズまで小さくなります。また、インターネットで動画をスムーズに再生できるのも、MPEGによって動画データが圧縮され、効率的に配信されているからです。さらに、動画の内容を検索する技術にも、MPEGは深く関わっています。動画の内容を解析し、必要な情報を抽出することで、目的のシーンをすばやく見つけることができるようになっています。 このように、MPEGは現代のデジタル動画時代に欠かせない、まさに縁の下の力持ちといえるでしょう。
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HDV:高画質ビデオの世界を探る

- 高画質動画の標準規格HDV HDVは、家庭用ビデオカメラで、まるで高精細テレビ放送(HDTV)のような、とても綺麗な映像を録画できるようにした規格です。2003年に、日本の電機メーカーであるソニー、キヤノン、シャープ、日本ビクターの4社が共同で開発しました。 HDVが登場するまでは、高画質な映像を扱うには、一部の業務用機器を使うしかありませんでした。しかしHDVのおかげで、誰でも簡単に高画質な映像を撮影し、編集できるようになりました。 HDVは、従来のDVテープと同じサイズのテープを使いますが、データの記録方法を工夫することで、より多くの情報を記録できるようにしました。これにより、HDTV並みの高画質を実現しながら、従来のDVテープと同じ時間だけ録画することが可能になりました。 HDVの登場は、映像制作の世界に大きな変化をもたらしました。それまで高価な業務用機器が必要だった高画質映像制作が、より身近なものになったのです。手軽に美しい映像を記録できるようになったことで、個人でも映画のような作品を作ったり、思い出の瞬間をより鮮明に残せるようになったりと、映像の楽しみ方が大きく広がりました。