PC/AT

インターフェース

懐かしのPS/2ポート、その役割とは?

1980年代後半、パソコンが一般家庭に普及し始めた時代。当時のパソコンは、まだ一般の人々にとって高価で、使いこなすのも難しいものでした。キーボードやマウスといった周辺機器も、今のように使いやすくはありませんでした。例えば、キーボードを接続するには、大きく扱いにくいコネクターを使っていました。 そんな中、1987年にIBMが「パーソナル・システム/2」、通称PS/2という新しいパソコンを発表しました。このPS/2には、従来のパソコンの常識を覆す、画期的な技術がいくつも搭載されていました。その革新的な技術の一つが、キーボードとマウスを接続するための、小さく丸い形をしたコネクター、PS/2ポートです。 PS/2ポートの登場により、キーボードやマウスの接続は飛躍的に簡単になりました。この小さなコネクターは、それまでの大きくて扱いにくいコネクターに比べて、とても使いやすく、パソコンの使い勝手を大きく向上させました。また、PS/2ポートは、その後登場する多くのパソコンに採用され、長い間、パソコンの標準的なコネクターとして使われました。
その他

PC/AT: パソコンの歴史を築いた立役者

- PC/ATとは「PC/AT」とは、「IBM Personal Computer/Advanced Technology」の略称で、1984年にIBMが発表したパーソナルコンピュータの機種名です。この機種は、それまでのパーソナルコンピュータと比べて、処理速度や記憶容量が大幅に向上しており、ビジネスシーンでの利用に適した高性能機として注目を集めました。PC/ATの登場は、パーソナルコンピュータの歴史において大きな転換点となりました。それまでのパーソナルコンピュータは、主に趣味や家庭での利用が中心でしたが、PC/ATは、その高い性能から、企業においても業務処理に利用できるものとして認識されるようになったのです。PC/ATの成功は、その後のパーソナルコンピュータの普及を大きく後押ししました。多くのメーカーがIBM PC/AT互換機を製造・販売するようになり、パーソナルコンピュータは、ビジネスから家庭まで、幅広い分野で利用されるようになったのです。今日においても、PC/ATは、パーソナルコンピュータの基本的なアーキテクチャに大きな影響を与え続けています。例えば、PC/ATで採用された拡張スロットの規格は、その後も長らく受け継がれ、現在のパーソナルコンピュータにおいても、その名残を見ることができます。