印刷を支える縁の下の力持ち:ページ記述言語
私たちが日常的に使っているプリンター。パソコンで作成した文章や画像を、思い通りの配置で印刷できるのは、「ページ記述言語」という技術のおかげです。ページ記述言語とは、プリンターに「どこに」「どんな文字で」「どんな図形を」印刷するかを指示するための、特別なプログラミング言語です。
ページ記述言語を使うことで、文字の大きさや書体、行間や文字間隔などを細かく指定できます。また、画像や図形を配置する位置や大きさも、正確に指示することができます。このように、ページ記述言語は、印刷結果を精密に制御したい場合に非常に役立ちます。
ページ記述言語には、いくつかの種類があります。代表的なものとしては、アドビシステムズ社が開発した「PostScript(ポストスクリプト)」や、マイクロソフト社が開発した「PCL(プリンターコントロール言語)」などがあります。これらの言語は、それぞれ特徴を持っていますが、基本的な役割は同じです。
私たちが普段何気なく使っている印刷機能ですが、その裏では、ページ記述言語が活躍しているのです。