powerline communication

ネットワーク

家庭内ネットワークを支えるPLCとは?

- PLCの概要PLCとは、正式名称を電力線搬送通信(Power Line Communication)と言い、家庭やオフィスなどに既に張り巡らされている電力線を使ってデータ通信を行う技術のことです。 電気を通す電線は、同時に電気信号を伝える役割も果たすことができるという性質を利用しています。従来のインターネット接続では、光ファイバーケーブルやLANケーブルなどを新たに敷設する必要がありました。しかし、PLCは既に建物に張り巡らされている電力線を利用するため、新たに配線工事を行う必要がなく、低コストで簡単にネットワークを構築できるというメリットがあります。PLCの仕組みは、家庭用のコンセントにPLCアダプターと呼ばれる機器を接続することから始まります。アダプターは、データ信号を電力線に乗せる役割を担います。この電力線に乗せられたデータ信号は、別の場所にあるもう一つのPLCアダプターによって受信され、再びデータ信号へと変換されます。このようにして、PLCは電力線を介してデータの送受信を行います。PLCは、インターネット接続だけでなく、家庭内LANの構築や、家電製品の制御など、幅広い用途で活用されています。 例えば、PLCを用いることで、テレビやレコーダーなどのAV機器をネットワークに接続したり、照明やエアコンなどの家電製品を遠隔操作したりすることが可能になります。しかし、PLCは電力線を使用するため、他の電気製品の影響を受けやすく、通信速度が不安定になる場合があるという課題も抱えています。そのため、PLCは、安定した高速通信が必要な用途には向いていません。