プリンタードライバー:縁の下の力持ち
私たちが普段何気なく使っているプリンターですが、パソコンで作成した文書や画像を実際に紙に印刷するまでには、「プリンタードライバー」と呼ばれるソフトウェアが重要な役割を担っています。
文書や画像は、パソコン内部ではコンピューターが理解できる特殊な言葉で表現されています。しかし、プリンターはコンピューターとは異なる機械であり、そのままではこの言葉を理解することができません。
そこで登場するのが「プリンタードライバー」です。これは、コンピューターとプリンターの間に入って、お互いの言葉を翻訳する「通訳者」のような役割を担います。パソコンからの印刷命令をプリンターが理解できる言葉に変換することで、初めてプリンターは指示通りに文書や画像を印刷することができるのです。
プリンタードライバーは、プリンターごとに専用のものが用意されていることがほとんどです。これは、プリンターの種類によって、使える色や印刷できる紙のサイズ、印刷の細かさなどが異なるためです。例えば、写真印刷に優れたプリンターと、大量の文書印刷に適したプリンターでは、それぞれに最適な印刷方法があります。プリンタードライバーは、それぞれのプリンターの性能を最大限に引き出し、高品質な印刷を実現するために必要不可欠な存在と言えるでしょう。