Returnキー

インターフェース

エンターキーの別名、リターンキー

キーボードでおなじみの「エンター」キー。実は「リターンキー」とも呼ばれていることをご存知でしょうか?現在販売されている多くのキーボードでは、「エンター」とだけ記載されており、独立した「リターン」キーを見つけることは難しいでしょう。そのため、「エンターキー」=「リターンキー」として認識されていることがほとんどです。 しかし、両者を厳密に区別していた時代がありました。タイプライターが主流だった頃、文字入力の後に「改行」する際に使われていたのが「リターンキー」です。文字を打ち込むと、印字する部分が右端から左端へと移動しますが、この動作を指して「キャリッジリターン(復帰)」と呼んでいました。 つまり、タイプライターにおける「リターンキー」は、現在のキーボードにおける「エンターキー」とは異なり、あくまでも行を変えるためのキーだったのです。 その後、コンピューターの普及とともにキーボードが登場し、データ入力の確定やコマンドの実行など、「リターンキー」は本来の用途以外にも幅広く使われるようになりました。そして、これらの動作を行うキーの表記として「エンターキー」が採用され、現在に至ります。