色空間:色の表現方法
私たちが普段目にする色は、太陽や電灯などの光源から出た光が物体に当たって反射し、その反射光が目に届くことで認識されます。しかし、コンピューターやデジタルカメラなどは、人間のように光を直接認識することはできません。これらのデバイスは、光を電気信号として捉え、その信号を処理することで色を認識しています。
そこで重要となるのが、色を数値で表現する方法です。この色の表現方法を「色空間」または「カラースペース」と呼びます。色空間は、色を特定の規則に基づいて数値化し、座標系のように表したものです。
代表的な色空間としては、光の三原色(赤、緑、青)を基にしたRGB色空間や、印刷で使われる色の三原色(シアン、マゼンタ、イエロー)と黒を加えたCMYK色空間などがあります。RGB色空間は主にディスプレイやデジタルカメラなどの表示デバイスで使われ、CMYK色空間は印刷物などに使われています。
このように、色空間を用いることで、コンピューターやデジタルカメラなどのデバイスでも色を扱い、表現することが可能となります。色空間は、私たちがデジタルな世界で色を楽しむために欠かせない技術と言えるでしょう。