SCSI:周辺機器接続の古豪
- SCSIとはSCSI(スカジーと読みます)は、小型計算機システムインターフェースの略称で、コンピューターと周辺機器を接続するための規格です。1980年代に登場し、高速なデータのやり取りと、ハードディスク、スキャナー、プリンターなど多様な機器への対応を強みとして、広く普及しました。特に、サーバーやワークステーションといった業務用のコンピューターにおいては、長年にわたり標準的な接続方式として活躍しました。SCSIは、米国規格協会によって定められた規格であり、信頼性と互換性の高さが特徴です。そのため、SCSIに対応した機器であれば、製造元が異なっていても接続できるという利点がありました。これは、コンピューターシステムを構築する際に、機器の選択の幅を広げ、柔軟性を高める上で大きなメリットとなりました。SCSIは、登場以来、時代と共に進化を遂げてきました。当初はパラレル転送方式が主流でしたが、より高速なデータ転送を可能にするために、シリアル転送方式が採用されるようになりました。また、接続可能な機器の数や転送速度、ケーブルの長さなども、時代と共に拡張されてきました。このように、SCSIは、高い信頼性と高速なデータ転送速度、多様な機器への対応能力を兼ね備えた接続規格として、長年にわたりコンピューターシステムの発展を支えてきました。しかし、近年では、より高速で汎用性の高い接続規格が登場したこともあり、SCSIは、徐々にその役割を終えつつあります。