コンピューターの記憶を支えるSDRAM
- SDRAMとは
SDRAMは、コンピューターの中で使用される記憶装置の一種で、「同期式ダイナミックRAM」を省略した言葉です。 この記憶装置は、CPUが処理を行う際に必要なデータを一時的に保存しておく場所として利用されます。
従来のDRAMと呼ばれる記憶装置と比べて、SDRAMは「バスクロック」と呼ばれる信号と同期して動作する仕組みになっています。 これは、指揮者と演奏家の関係に例えることができます。指揮者がタイミングを合わせることで、演奏家はスムーズに演奏を進めることができます。同様に、SDRAMもバスクロックという指揮者の指示に従って動作することで、従来のDRAMよりも高速にデータのやり取りを行うことが可能になりました。
SDRAMは、パソコンやスマートフォンなど、様々なコンピューター機器において主要な記憶装置として広く普及しています。 高速なデータ転送速度を活かして、アプリケーションの起動やファイルの読み込みなどをスムーズに行うために役立っています。
しかし、SDRAMにも弱点がないわけではありません。データの読み出しや書き込みを行う際には、少しだけ待ち時間が発生します。 この待ち時間を短縮するために、DDR SDRAMなどのより高速なタイプの記憶装置も開発されています。