SOAP: 分散ネットワーク環境でのデータ交換を円滑にするプロトコル
- SOAPとは
SOAPは、インターネットのような広大なコンピュータネットワーク上で、異なるコンピュータ同士が情報をやり取りするための共通の約束事であり、プロトコルとも呼ばれます。例えるなら、異なる国の人々がコミュニケーションを取るための共通言語のようなものです。
コンピュータは、WindowsやMacといった異なる基本ソフト(OS)や、JavaやPythonといった異なるプログラム言語で開発されている場合がありますが、SOAPを用いることで、これらの違いを意識することなく、スムーズにデータの送受信やサービスの呼び出しを行うことができます。これは、異なる言語を話す人々が、翻訳機を使って互いの言葉を理解し、コミュニケーションを取るのと同じようなイメージです。
SOAPは、XML(Extensible Markup Language)と呼ばれるデータ記述言語を使って、送受信するデータの構造を定義します。XMLは、人間にもコンピュータにも理解しやすい形式でデータを記述できるため、SOAPは汎用性が高く、様々なシステム間でのデータ交換に適しています。
このように、SOAPは、異なるシステム同士を繋ぐための重要な役割を担っており、インターネット上で様々なサービスが連携して動作する基盤となっています。