ULSI:超集積回路の世界
- ULSIとはULSIは、「超大規模集積回路」を意味する言葉で、英語の"Ultra Large Scale Integration"の頭文字を取ったものです。 これは、電子回路の心臓部とも言えるIC(集積回路)の中でも、特に膨大な数の部品が詰め込まれたものを指します。 具体的な数としては、数十万個から数億個、場合によってはそれを超えるトランジスタなどの小さな部品が、僅か数ミリメートル四方のチップの中に集積されているのです。かつては、VLSI(超大規模集積回路、Very Large Scale Integration)と呼ばれるものが集積回路の最高峰とされていましたが、技術の進歩によってそれを上回る規模の集積度を持つULSIが登場しました。そのため、ULSIは「ウルトラLSI」や「超々LSI」「超々大規模集積回路」などと呼ばれることもあります。このULSIは、現代の私たちの生活を支える情報化社会において、なくてはならない基盤技術となっています。 身近なものでは、スマートフォンやパソコン、テレビや冷蔵庫といった家電製品など、あらゆる電子機器にULSIが搭載されています。 ULSIの登場によって、電子機器は小型化・高性能化を実現し、私たちの生活はより便利で豊かなものになったと言えるでしょう。