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OEってなに? ~懐かしい響きのメールソフト~

- OEの正体OEとは、Outlook Express(アウトルック エクスプレス)の略称です。 Outlook Expressは、インターネットが普及し始めた頃から2000年代後半まで、多くのWindowsパソコンに標準搭載されていた電子メールソフトです。そのため、インターネットを始めたばかりの人にとって、OEは電子メールソフトの代名詞とも言える存在でした。 OEは、シンプルな画面構成と分かりやすい操作方法が特徴で、初心者でも簡単に電子メールの送受信を行うことができました。また、電子メールだけでなく、ニュースグループへの参加やアドレス帳機能なども備えており、当時のインターネット利用者のニーズを満たす十分な機能を持っていました。 しかし、Windows Vista以降のOSでは、後継ソフトであるWindowsメールやWindows Liveメールに置き換えられ、OEは姿を消しました。現在では、サポートも終了しており、セキュリティの観点からも利用は推奨されていません。 それでも、OEは、多くの人のインターネット体験の始まりを支えた、懐かしいソフトとして記憶に残り続けるでしょう。
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日本語入力の要!IMEとは?

今日では、パソコンやスマートフォンを使って日本語をスムーズに入力することは、ごく当たり前の光景となっています。メールの作成やインターネット検索、友人とのメッセージのやり取りなど、様々な場面で日本語入力は欠かせません。 しかし、日本語は英語などの言語と比べて、使用する文字数が非常に多いという特徴があります。ひらがな、カタカナに加え、数多くの漢字を使い分ける必要があるため、キーボードのキーを一つずつ押して文字を入力するローマ字入力では、効率的に文章を作成することが難しいと言えます。 そこで登場するのが、IME(Input Method Editor)と呼ばれる日本語入力システムです。IMEは、キーボードで入力したローマ字を、ひらがなや漢字に変換してくれる機能を持っています。例えば、「konnichiwa」と入力すると、「こんにちは」「今日は」「こんにちわ」といった候補が表示され、その中から適切なものを選択するだけで、簡単に日本語を入力することができます。 IMEの登場により、日本語入力は飛躍的に効率化されました。今では、辞書機能や予測変換機能など、更に便利な機能が搭載され、よりスムーズな日本語入力を実現しています。日本語入力の壁は、IMEという技術によって乗り越えられたと言えるでしょう。
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ノンプリエンプティブマルチタスクとは?

皆さんは、パソコンで作業をする際に、音楽を聴きながら文章を書いたり、インターネットで調べ物をしながらメールの返信をしたりと、複数の作業を同時に行うことはありませんか?このように、一つのパソコンで複数のソフトを同時に動かすことを可能にしているのが、「マルチタスク」という仕組みです。 マルチタスクを実現するには、大きく分けて二つの方法があります。一つは、「プリエンプティブマルチタスク」と呼ばれる方法です。これは、オペレーティングシステム(OS)が中心となって、それぞれのソフトに短い時間間隔で順番に処理時間を割り当てていくというものです。私たちには複数のソフトが同時に動いているように見えますが、実際には、OSが非常に短い時間で次々とソフトを切り替えて動かしているため、そのような風に感じられるのです。もう一つは、「ノンプリエンプティブマルチタスク」と呼ばれる方法です。こちらは、それぞれのソフトが自分の処理が終わったタイミングで、OSに処理の権利を返していくという方式です。それぞれのソフトが協力し合って動作するため、OSによる制御は必要最低限で済みますが、一つのソフトが処理に時間をかけてしまうと、他のソフトの処理が滞ってしまう可能性があります。 私たちが普段何気なく使っているパソコンですが、その裏側では、このような巧妙な仕組みが働いているのです。