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プロポリスの抽出に適したアルコール抽出法とは

プロポリス製品の原料となる原塊は、ミツバチの一つの巣箱からわずかに200~300gしか採れない非常に貴重な物質です。
その中に含まれる有用成分をムダなく取り出すための抽出法には複数あり、目的に応じた方法が採用されています。
プロポリスを抽出するのにもっとも一般的で、古くからおこなわれているのがアルコールを利用した方法です。
この記事では、プロポリスを得るために適したアルコール抽出法についてご紹介します。

プロポリスのアルコール抽出法とは?

アルコール抽出法とは、プロポリスの原塊を飲用アルコールのエタノールに浸してかき混ぜ、一定の期間保存したあと有用成分を取り出す方法です。
抽出とは複数の成分が混ざった物質から、目的とする成分だけを溶かし出す方法で、抽出法の違いによってプロポリスに含まれる成分や濃度に影響が及びます。
古来人類は、物質を溶解・浸出させるというアルコールの性質を利用し、さまざまなものから有用成分を抽出して保存してきた歴史があります。
日本でも梅やクコ、ニンニクなどの植物やマムシやスッポンなどをアルコールに漬け込み、有効成分を加えた薬用酒が用いられてきました。
同様にプロポリスの抽出にも、古くからアルコールによる方法が広くおこなわれているのです。

アルコール抽出法の工程とは?

まず製品の原料となるプロポリスの原塊を水で洗い、樹脂や蜜ロウ、不純物などを取り除き選別します。
その後、冷凍乾燥して粉砕してから、食用のアルコールと一定の間混ぜ合わせて漬け込み、有効成分を抽出します。

アルコールの抽出期間について

プロポリスをアルコールに浸して抽出する熟成期間は、3ヶ月~1年が限度とされています。
メーカーによっては3年~5年、長いと10年もの長期熟成を謳い、高額な製品を販売している場合も見られますが、プロポリスの有用成分は数ヶ月から1年の熟成期間で完全に抽出されるため、長ければよいというわけではありません。
5年や10年といった長期熟成の製品は、アルコール分を蒸発させて味をまろやかにするだけといえます。
とはいえ、必要以上にプロポリスを寝かせたりするのは、原塊を長期間アルコールに浸して余分な脂質や成分の溶出を招き、有用な芳香成分まで変性してしまう可能性もあります。
なお、ブラジルをはじめとする外国のプロポリスの産地には、長期熟成を売りにした高級品は存在しないため、購入の際には注意するのをおすすめします。

プロポリスのアルコール抽出法で得られるメリットとは?

次に、アルコール抽出法で得られるメリットを3つご紹介します。

ムダのない有用成分の抽出ができる

樹木から採取した樹脂や樹液が原料となるプロポリスの原塊は、その約80%がワックスや蜜ロウで構成されており、水に溶けにくい脂溶性という特徴があります。
仮にプロポリスが水溶性の物質だとしたら、ミツバチの巣は雨風に浸食されて維持できなくなってしまいます。
そのため、プロポリスが多く含む油性の有用成分をムダなく抽出するには、アルコールを用いるのがもっとも効率のよい方法といえるのです。

主成分の抽出が効率よくできる

プロポリスの効能を支える主成分ともいえるフラボノイドは、水に溶けにくい性質を持っているためアルコール抽出に適しています。
そのほか、ブラジル産プロポリスの起源植物となるアレクリンに豊富な桂皮酸誘導体のアルテピリンCも、アルコール抽出法でしっかり取り出せるメリットがあります。

カビや雑菌の発生を抑える無添加の抽出法

アルコール抽出法の大きな特徴として、アルコールによる雑菌やカビの滅菌効果が期待できる点が挙げられます。
医療用アルコールに代表されるように殺菌や消毒用のアルコールが存在し、その効果は周知されています。
また、プロポリスの原塊を抽出する際にも、その中に含まれる不純物を除去したり、抽出後のカビの発生や繁殖を抑えたりするメリットがあります。
アルコール自体に殺菌作用が備わっているため、アルコール抽出法は余分な添加物やグリセリンなどの乳化剤、防腐剤の処理が要らないのが大きなメリットです。
本来人体には必要ない物質の添加が避けられるため、より自然に近い状態でのプロポリスを抽出でき、製品の高い安全性も確保できるのです。

プロポリスのアルコール抽出のデメリットや問題点とは?

アルコール抽出法で得たプロポリスには、有用成分が豊富に含まれる一方、アルコール分が残っている可能性や、成分そのものの刺激や独特の風味などが目立つ点がデメリットといえます。
また、アルコールが苦手な人や肝臓が弱っている人には向かないといわれる場合もあります。
しかし、実際に液体などの製品となったものは、飲み物や食べ物に加えて摂ることができるうえ、なにかと混ぜることにより1%以下のアルコール濃度となるため、身体への悪影響を心配する必要はありません。
水抽出法で得られるアミノ酸や酵素などは水溶性の成分のため、アルコール抽出法では得られないのもデメリットといえます。
プロポリスが含む有用成分をもれなく抽出する目的で、アルコールと水を併用した方法を採用している企業もあるので、購入の際にはご自身の目的に応じて抽出法を選ぶのをおすすめします。

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