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プロポリスとはどのような物質か?

プロポリスとは、ミツバチがさまざまな植物の樹脂などを集め、自らの分泌物と花粉を混ぜ合わせてつくり出す物質です。
ミツバチは樹脂や樹液の持つ抗菌作用を活用し、巣の内部の衛生状態を保つのを主な目的として、プロポリスをつくっていると考えられています。
プロポリスには300~400もの多様な成分が含まれており、高い抗菌作用を発揮するのが特徴で、人体の健康や美容にも幅広い効果が期待できるのです。
この記事では、プロポリスとはなにかについてご紹介します。

プロポリスとは?

植物は傷ついた幹を修復したり、新芽やつぼみを細菌や微生物から守ったりするために、抗菌や殺菌作用がある樹脂をつくり分泌します。
ミツバチがこの樹脂を巣に持ち帰り、蜜ロウや唾液など自らの分泌物と花粉を混ぜ合わせてつくったものがプロポリスで、日本では蜂脂(ハチヤニ)として知られていました。
プロポリスは、ラテン語で「前衛を守る」という意味の『Pro』と、ギリシャ語で「都市」を意味する『Polis』が語源とされ、『敵の侵入を防ぐ城壁』という意味合いを持ちます。
ミツバチはその意味どおり、プロポリスを巣の外壁や隙間に塗りつけ、巣を腐敗させる原因となる微生物やウイルス、昆虫などの外敵の侵入から自らの巣を守る目的で使用していると考えられています。

プロポリスの特徴について

プロポリスは、ミツバチがさまざまな植物を採取してつくられた物質のため、含まれる成分は採集される地域や時期によって異なる特徴があります。
黄緑色から暗褐色まで多様な色があるプロポリスは、その約50%が樹脂や樹液からできており、非常に強力な抗菌作用を備えています。
ミツバチがプロポリスをつくるために利用する植物は、ユーカリやポプラをはじめ、ヤナギやモミ、松や杉、樫や桜などさまざまです。
一般には、ブラジルやオーストラリアで採れるプロポリスにはユーカリが、ヨーロッパではポプラがそれぞれ主な原料として用いられています。
これらの植物に共通するのは、抗菌・抗炎症作用を持ち、免疫力の向上などの効果が期待できる成分の配合比率が高い点が挙げられます。
抗菌作用を持つ植物を原料につくられた物質のプロポリスには、強力な抗菌力があるのが大きな特徴なのです。

プロポリスの働きとは?

ミツバチがつくり出すプロポリスには、ハチの巣の強化や内部の衛生環境を保つ働きがあります。
もともとプロポリスには高い粘着力と強度があるので、ミツバチが巣にできた穴や隙間などを埋めるための材料に利用していることから、ハチの巣の補修材と考えられていました。
実際、ミツバチはプロポリスをワックス状にして巣の内外に塗りつけ、外敵の侵入や雨風の浸食から巣を守るために活用しています。
そのほか、巣の通路には常に新しいプロポリスが補給されることで、内部の温度を一定に保ったり、カビや病原菌の繁殖を防いだりするなど大きな役割を担っているのです。

抗菌力の高いプロポリスは巣の腐敗を防ぐ

ミツバチの巣の入り口は、塗りつけられたプロポリスにより、一匹がようやく通れるほどの狭さに固められています。
入り口だけでなく内部にも使って通路を狭めているのは、外敵の侵入を防ぐほか、働きバチの身体が帰巣のたびにプロポリスと接触することで、有害菌を滅菌する効果があるためです。
ミツバチの巣は、ミツバチが羽や筋肉を振動させることで室温が管理され、常に32~35℃に保たれています。
多いときでは5万匹を超える仲間と一つの巣の中で生活するミツバチにとって、巣の内部の衛生状態を保つのは重要な問題です。
細菌は30℃以上になると繁殖しやすい性質があるため、プロポリスの働きでその繁殖を抑え、密度や湿度の高い巣を無菌状態に保ち、腐敗を防いでいるのです。

プロポリスに含まれる成分や期待できる主な効果とは?

プロポリスに含まれる主な成分は、材料となる樹木の原産地や採集の時季、ミツバチの種類などによって異なるものの、ビタミンやミネラル類が挙げられます。
とはいえ、実験データによるそれらの含有量はごく少量で、代わりに多くのフラボノイドが含まれるのが分かっています。
フラボノイドとは、光合成をおこなう植物に含まれる色素や苦み成分であり、ポリフェノール類に分類されます。
現在まで4000種以上が発見されており、その多くが強力な抗酸化作用を持つのが特徴です。
プロポリスに含まれるフラボノイドは20~40種、一説には500種ともいわれ、抗菌作用による免疫力の向上や炎症を抑える働きのほか、老化を助長する過酸化脂質の増加を防ぐ作用が備わっています。
特に抗酸化作用の高いカフェイン酸(コーヒー酸)とアピゲニンが豊富に含まれているため、細胞を酸化ストレスから守る働きに優れているのです。
プロポリスに含まれる成分の働きにより、風邪やインフルエンザにかかりにくくなるほか、歯周病や口臭・口内炎の予防や改善、切り傷や火傷などの外傷の改善、湿疹や皮膚炎の緩和など、多岐にわたる効果が期待できます。
また、プロポリスには新陳代謝を活発にし、皮膚細胞の再生を活性化させる働きを持っているとされていることから、シミやそばかすの改善や育毛にも効果が期待されているのです。

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