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グリーン・プロポリスとはどんなものか

プロポリスはセイヨウミツバチが巣を守る目的でつくり出す物質で、多様な植物から集めた樹脂や花粉を自らの唾液と合わせた、粘着性のある混合物です。
その成分の約50%を占める樹脂は、さまざまな種類があるプロポリスの分類を考えるうえで重要となります。
プロポリスは原料となる植物によって色分けできるだけでなく、それがランク付けの条件ともなり、中でも最上級の品質と謳われるのがグリーン・プロポリスなのです。
この記事では、グリーンプロポリスとはどんなものかについてご紹介します。

グリーン・プロポリスとは?

グリーン・プロポリスは、高品質のものが多いブラジル産プロポリスの中でも最上級に位置づけられ、名前のとおり濃い緑色をしているのが特徴です。
そもそもプロポリスは主な原料となる植物の色を反映するため、黄緑色から暗褐色まで違いがあるほか、赤や黒のものも存在します。
グリーン・プロポリスがほかのプロポリスと別格に扱われている理由は、ミツバチがプロポリスをつくるために採集し、原料に用いる起源植物にあるのです。

グリーン・プロポリスの起源植物について

グリーン・プロポリスの起源植物は、ブラジルのミナス・ジェライス州南部の、さらに限定された地域にのみ自生する『アレクリン』(アレクリン・ド・カンポ)という植物です。
希少性の高いアレクリンは、学名をバッカリス・ドラクンクリフォリアといい、キク科バッカリス属の低木薬樹で、優れた抗菌力を持つ植物として知られています。
見た目は抗菌・抗ウイルス作用などを持つハーブの一種のローズマリーに似ているものの、アレクリンの抗菌作用のほうがより強力とされています。
その色や効能を起源植物に依存するプロポリスは、たとえばユーカリを主原料とするオーストラリア産は緑がかった茶色をしているなど、見た目に現れる性質があります。
多様な色がある中で、非常に異質な植生が特徴のミナス・ジェライス州南部など、ごく一部の地域で採れるプロポリスの色は元から濃い緑をしていました。
この濃い緑色こそ、ブラジル特有の植物であるアレクリンの樹脂や樹液を豊富に含んでいる現れだったのです。

プロポリスはランク分けされている

グリーン・プロポリスを含むブラジル産プロポリスの評価は、一部の例外を除き、その原塊を品質別に6段階に分けています。
プロポリスの原塊とは、ミツバチの巣から採取したプロポリスの塊そのものを指し、基本的にはより大きく、より緑色の深い原塊が上級品とされ、価格も高めに設定されています。
具体的な種類と簡単な特徴は以下のとおりです。
・エクストラグリーンプロポリス:最高品質のSランク
・ミナスグリーンプロポリス:Sランクに次ぐ高品質
・グリーンプロポリス:一般的なプロポリス
・スモールグリーンプロポリス:やや茶褐色をした緑色のプロポリス
上記までは、緑色をしたアレクリンを原料にしていると見なされています。
そのほかには、ユーカリを主な起源植物としていると見られる『ブラウンプロポリス』や、原塊ではない粉末状の『パウダータイプ』があります。
ブラウンプロポリスは全体的に茶褐色を帯びており、下位ではあるものの抗酸化作用をはじめ、さまざまな効能が認められています。
パウダータイプはもっとも安価であるものの、目立った効果は期待できないとされています。

グリーン・プロポリスの特徴について

高温多湿で細菌が繁殖しやすいブラジルには、植物が自身を細菌から守るために、ユーカリやローズマリーなど抗菌・殺菌作用の高い種が多く自生しています。
中でも殺菌力が高いアレクリンを起源植物とするグリーン・プロポリスは、人体に用いることによって非常に強力な抗酸化作用や、免疫賦活作用を発揮することが知られています。
また、グリーン・プロポリスをつくり出すミツバチも、一般的なプロポリスをつくる種とは異なるのが特徴です。
ブラジルに多く生息するのは、アフリカミツバチとセイヨウミツバチとの交雑種である『アフリカナイズドミツバチ』で、攻撃性が強く高い防衛力を備えています。
別名をキラービー、またはアフリカ蜂化ミツバチともいい、ヒトの死亡例も確認されるほど強靱な生命力を持ちます。
グリーン・プロポリスが上質なのは、特有の成分を含む起源植物と、アフリカナイズドミツバチの強力な攻撃性や巣を敵から守る防衛本能の高さが、相乗効果を生み出した結果といえるのです。

グリーン・プロポリスに含まれる特有成分とは?

一般的なプロポリスに比べ、グリーン・プロポリスには特徴的な成分が含まれています。
桂皮酸誘導体の『アルテピリンC』の含有量が一般的なプロポリスの約7500倍、同じく『バッカリン』は約2500倍の含有量を誇ります。
また、フラボノイドは約25倍含まれているほか、キナ酸やカフェ酸エステル類、テルペン酸といった成分が含まれるのが特徴です。
特に1999年に日本人研究者によって発見されたアルテピリンCは、ブラジル特有のアレクリンにのみ含まれる成分であることが解明され、抗菌・抗腫瘍作用を持つことが明らかにされています。
プロポリスの緑色が濃くなるほど、アルテピリンCを含むアレクリンを起源植物としてつくられたものと見なされ、品質も高いものとなるのです。

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